約 1,236,842 件
https://w.atwiki.jp/mbgrms/pages/170.html
276 : 非通知さん@アプリ起動中[] 投稿日:2016/01/09(土) 13 43 20.45 ID Mw4vTmaa オナシャス!淫夢くん!淫夢は淫夢で終われない! 盛り始めてる!立教三トリオ バビロン!どんなときもイケメン棒読みカミカミい ピンキーも野獣母にアナルが壊される アテジスNRKのパッション過去話驚愕 野郎と野郎だけ重ねてケツマンが解けない様に アナルなスキル!棒読みミラクル!信じてる オナシャス!淫夢くん!淫夢は淫夢で終われない! 掛けてるよ胸に顔にをかけたなら みつけよう!MyOnlyBabylon DBは小さいけど勃起始めてる!一転攻勢のために ときどきガンボリされちゃって叫びたくなったり SMもケツマンも掴めなかったり アクシードのときカマホモ顔私のパワーになって もう一度 頑張れる勇気くれるの裸足でスタートしても くり返すバトル 届けスマイル忘れない 誰もがホモなんだろ?夢から今目覚めはじまるよ 新たなホモビを見てみて盛ったら! 掴もう!MyOnlyBabylonまだまだ未発掘だけど 糞が降り注ぐ、アナルとSMのために 世界にたった一つだけのマイビデオ ノンケには出来ない事があるよ 掘りたいれだけじゃらしくないから 自分から掘られよう!誰もがホモなんだろ? 淫夢から今目覚めはじまるよ 新たなホモビを見てみて盛ったら! 何時か掘れます様に・・・ 盛り始めてる 輝く日のために 糞尿のアクシードSMだけじゃ始まんない 汚いよカマホモ虐待コーフンして 攻めを怒らせるスター☆ いつか壊れますように… 汚さのあとにはまたシコってまあ多少はね でもカッコいいホモたち!
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau2/pages/2432.html
※俺設定注意 ゆっくりいじめ小ネタ189 新製品 ゆっくりいじめ小ネタ453 新製品 その2 の設定を使わせていただいています。 暇で暇でしょうがないのでゆっくりを魔改造したいと思う。 いつぞや俺が買ってきた、ゆっくりのスペア用パーツ「おめめ」。 こいつで百々目鬼ゆっくりを作成したいと考えている。 用意するものは、例の「おめめ」20個(これは別に何個でも良い)、そこら辺で捕まえてきたゆっくり。 前回はれいむが頑張ってくれたので今回はまりさの出番にした。 「ゆゆっ!おじさん、ゆっくりしていってn」 誰がおじさんだこの大福が。 即効で麻酔用アルコールを突き刺し、眠らせる。 起こしていてもいいのだが、そうなると作業がめんどくさい。 まずはまりさの帽子を取る。 この帽子は特に利用価値は無いので捨てるなりなんなりしても構わない。 俺は後で実験に使用したいのでとっておく。 次に、髪の毛。 必要ならば全部剃ってしまおう。 確かゆっくりは髪の毛の有無よりも飾りで判別するはずだから・・・問題ないな。全て剃る。 まりさの髪を適当に坊主刈りにしてから、丁寧にかみそりで剃っていく。 あっという間にハゲ饅頭の出来上がりだ。 本饅は幸せそうに眠っているが、今起こしたら泣くわ喚くわでさぞ大変だろう。 今回の趣旨に逸れるので眠らせたままにしておく。 さて、ここからが本番だ。 どこでもいいからハゲまりさの皮に切れ込みを入れる。 「ゆうう・・・・・・ぅん・・・・・・」 ハゲまりさが唸っているが無視。 この程度では麻酔は切れない。 切れ込みを入れたらその中にスプーンを差し込み、ある程度餡子を取り除く。 ちょうど目を入れる眼窩をイメージすると良い。そんな感じにくりぬいていこう。 最後に適当な「おめめ」を切り口の中に押し込む。 オレンジジュースをかけても良いが、うっかりすると切り口が塞がってしまうので今回はパスだ。 自然治癒を待とう。 そんな調子でどんどん「おめめ」の移植を続けていく。 両目の間とか、後頭部とか、両頬とか、とにかく沢山だ。 結構「おめめ」は色のバリエーションが多いので楽しんで着けていける。 「おめめ」を使い切ったら完成だ。 ハゲまりさ・・・いや、百目まりさはその名の通り、ありとあらゆる場所に瞼らしきものがついている。 目玉が入ったことでその部分が目の機能を始めたのだ。何故か睫毛も生え始めている。 底部以外にびっしりと目がついたゆっくり。正直キモイ。 百目まりさが起きるまで時間を潰す。 とりあえず本でも読むか。 「ゆ・・・・・・ゆぅ・・・・・・」 お、丁度いいタイミングで目が覚めたようだ。 本を投げ捨て、まりさの傍に近寄る。 ゆっくりと、開かれていく沢山の瞼。 怖ぇ。 「ゆっくりしていってね!!!」 テンプレのごとき挨拶。まぁそれはどうでもいい。 百目まりさの顔を構成するのは口意外に、目と目と目と目と目と目と・・・・・・とにかく目だらけだ。 ここで取り出したるは先程取り外しておいたまりさのお帽子。 「ゆっ!!まりさのおぼうし!!かえしてね!!」 複数の目玉が一斉に帽子を見つめる。 試しに帽子を振る。つられて動く大量の視線。 自分で作っておきながらなんだが、もし夜とかに出会ったら卒倒する自信がある。 百目まりさがこちらに向かって跳ねてきた。 怖っ。 思わず百目まりさの後ろに回りこむ。 「ゆゆっ!!?まりさうしろがみえるよ!?なんで!?」 あ、そうだった。 こいつの後頭部にもびっしり目玉を移植したんだっけ。 ていうか今の今まで後ろ見えることに気付かなかったのかよ。 後ろどころか全方位見えるはずだぞ。 これ以上勝手に近寄られても怖いのでさっさと帽子を返すことにする。 百目まりさにむかって帽子を軽く投げる。地面へと落ちる帽子。 ぴょんぴょん跳ねて帽子を回収する百目まりさ。 「ゆっくり!!まりさのおぼうしさん、もどってきたよ!!!」 喜色満面とでもいうべきか。 にっこりと笑顔を作る百目まりさ。 ただ、全部の目が笑っているのでキモい事この上ない。 覚悟を決めてそっと近寄り、百目まりさを持ち上げる。 途端、複数の視線がこっちを向く。怖い。 「ゆぅ~おそらをとんでるみたい!!!」 能天気な百目まりさは放っておいて、じっくりと観察しよう。 うん、やはり全ての目はちゃんと機能しているな。 赤、青、黄、緑、黒。いろんな色の目玉がそれぞれ独立してギョロギョロ動いている。キモい。 どうせなので同じゆっくりにも見せてくるか。 百目まりさを抱え、適当に道を歩く。 こうしていればゆっくりに出会えるだろう。 「ゆっくり!!」 「ゆっくりしていってね!!」 「むきゅ!!」 もう出てきた。 れいむ、ありす、ぱちゅりーの三匹。 早速百目まりさを降ろしてみよう。どんな反応をするのやら。 「ゆっくりしていってね!!!」 「ゆ?・・・ゆっくりしていってね!!!」 「ゆっくりして・・・・・いってね?」 「むきゅ?・・・・・・まりさ?」 あれ、案外普通に挨拶してる。 もっとパニックを起こすものかと思ってたんだが。 飾りさえあれば何でもいいのかこいつら。 「まりさ、なんだかゆっくりできてないよ?」 「ゆぅ・・・・・・まりさがとかいはじゃないわ・・・・・」 「むきゅん・・・・・・なにかへんよ、まりさ・・・・・・」 「ゆっ!?まりさはゆっくりしてるよ!!へんなこといわないでね!!!」 流石に変だとは思うらしく、3匹は百目まりさに対して引き気味だ。 ゆっくりできないと言われ、怒る百目まりさ。いやお前、自分の姿自覚しろよ。 と、ここでネタばらし。百目まりさのお帽子を取り上げる。 「ゆっ、おじさん!まりさのおぼうしとら―――」 「「「ゆぎゃあああああああああ!!!ばげものおおおおおおおおおおお!!!!!」」」 百目まりさの声を遮るように、3匹の叫びが当たりに響く。 帽子取っただけでこれかよ。いい加減な審美眼してるなこいつら。 「ゆっ!?ばけもの!!?どこ!?どこにいるの!!?」 「ゆ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!ごっぢぎだあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!」 「お゛も゛に゛め゛がぎも゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛!!!」 「むぎゅっ・・・・・・え゛れ゛え゛れ゛え゛れ゛・・・・・・」 化け物と聞いて3匹に近寄ろうとする百目まりさ。 そしてそんな百目まりさから逃げ出そうとするれいむとありす。 ぱちゅりーは白目剥きながら痙攣してクリーム吐いてる。こりゃ死んだな。 「ゆあああ!!おいてかないでね!!おいてかないでね!!」 「ぐっ、ぐるなああああぁぁぁぁ!!!!」 「ごわっ、ごわいいいいいいいいいい!!!!!」 「・・・・・・・・・・・・」 置いてかれまいと必死に2匹についていこうとする百目まりさ。 さらに逃げる2匹。鬼ごっこの始まりだった。 とりあえずぱちゅりーは黒ずみ始めた。誰にも気にかけてもらえてない。 「まってよおおおぉぉぉ・・・・・・れいむぅぅ・・・・・・ありすぅ・・・・・・」 「いやあああああぁぁぁ・・・・・・ごないでぇぇ・・・・・・」 「とがいはじゃ・・・・・・な゛いわぁ・・・・・・・」 そのまま草むらへと消えていく3匹。 特に止める必要も無かったのでそのまま見送ることにした。 しかし本当に誰もぱちゅりーの事に気付いてない。哀れな奴。 さて、百目まりさも居なくなってしまったし家に帰るか。 きっとあいつのことだ。何とか上手く生きていけるに違いない。 そういえば帽子を持ったままだったが、置いていったのだし要らないんだろう。 俺は百目まりさの帽子をびりびりに破いてから意気揚々と家路についた。 非常にどうでもいいことだがそれから数日の間、この町に妖怪が出るという噂がまことしやかに流れた。 なんでもその妖怪は全身に目が付いた生首だとか。 どう聞いても百目まりさの事です本当にありがとうございました。 おわり ――――― 書き溜めです。 そういえば書いてないなと思い適当に仕上げた。 構想3秒、執筆期間30分、推敲0秒。適当は良くないね。 このSSに感想をつける
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau2/pages/1204.html
※ゆっくりいじめSSですが虐待成分極薄です、描写がほぼ無い;; ゆっくりではなく人間がメインだったりします。それでもよろしければお読みください。 染物 数年前、ここ幻想郷にゆっくりなるしゃべる饅頭のようなものが現れた。 動物か植物か、あるいは生物かすら怪しいそんな奇妙な存在。 人間はそんな彼女達を最初は疑問に、あるいは恐怖に感じていたが今ではそんなこともなくなってしまった。 あるものは農業や日々の作業を手伝い、人間と友好的な関係を築いた。 あるものは人間の家や田畑を襲撃し、そのため人間に駆逐されるような敵対関係を築いた。 あるものは食料や労働力を目的とし捕獲され、一方的な搾取を行われる支配関係を築いた。 その形は様々であるがゆっくり達は人間社会に浸透してゆき、その結果人々の生活は概ね豊かになっていった。 これは、そんな彼らと正面から向き合うある真摯な1人の男の物語である・・・ 「実録、ゆっくりにみる! ~ある伝統工芸者の挑戦~」 第2回 染物職人 染物職人の朝は早い。 日の出よりも早く床を発ち、黎明の空気を体全体で浴びる男が一人。 彼は「尾二山 猛」(ひじやま たける)さん、62歳。 彼の職業は染物職人、様々な繊維や生地に色を吹き込むことを生業にしている。 「まずは朝の空気を吸う、これが基本やな。これでその日の温度や湿度なんかを感じるんよ。」 温度計や湿度計、そんなもんよりワシの方が正確だ。 尾二山さんはそう言うと、いたずら小僧のようにニヤリと笑った。 染物と言うのは様々な素材から色素を抽出し、それで布や糸を染める技法である。 方法は様々で、単純に色を移すだけのものから、着物に一枚の名画を描きあげるまで用途は広い。 あらゆる染料、染色法を組み合わせることにより様々な効果を生み出すのだ。 そしてこの尾二山さん、ゆっくりを原料に使うという変わり染めを行っているのだ。 「ゆっくり染めは『二の三』て言うてな、染料を取る『部位』と染色の『目的』が3つずつあるんよ。」 二の三、どうやらそれがゆっくり染めの基礎らしい。 「まずは部位の三な。1つめはゆっくりの飾り、2つめが髪、3つめが餡。ここでの餡てのは餡子だけでなく中身全般を指すからな。 ほんで次が目的の三。1つめは装飾、2つめが忌避、3つめが誘引だわな。主にこれらの組み合わせで作るんよ。 まぁ聞くより見たほうが解りよいだろ。ほな作るん見に行こか。」 私達は工房へと向かった。 「まず染色液から見よか。これはまずゆっくりから飾りと髪を取るんや。」 そこでは多種多様なゆっくり達が次々とハゲ饅頭にされていた。次々と生み出されるハゲ饅頭の恨み言でなんとも賑やかだ。 「こん時、ハゲ散らかしたゆっくりを種別ごとに分けんと解らなくなるから注意な。ほんで饅頭は使う直前まで生かしとく。 これはストレスを溜めたほうがええ色が出るからな。必要だったら痛めつけることもある。」 なるほど、同じ材料でも扱い次第で出来上がりが違ってくるらしい。そこを見極めるのも職人の技と言ったところか。 「ほないっちょこ作りましょか。今回は紫色の染料をつくろうか。まずぱちゅりーの髪を5、ゆゆこの髪を2いれるな。 次にゆかりんの帽子を3、そして最後にまりさの餡を1いれると。少し黒を入れることで全体が引き締まるんな。 まりさ種は腹黒いから深みのあるええ色が出るんよ。」(※単位は匹です) そして禿げたまりさをおもむろに掴むと、「今回は深みを出そうか」そういって両目を抉りはじめた。 「ゆっがあああぁぁぁぁぁぁぁああっぁぁぁぁあぁ!!!??」 一気に抉らずじっくりくり抜いていく、その間もまりさは声をあげ苦痛を訴えている。 「で、たっぷり時間をかけて絞っていくと。」 「おぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼ!!!!!」 目玉をくり抜き終えると、尾二山さんはまりさを揉みしごきはじめた。指先が食い込む度に空洞となった目から餡が飛び出す。 このようにほぐしながら取り出すのがコツなのだそうだ。その後まりさは30分ゆっくりし、ようやく死ぬことができた。 そしてそれらを煮込むこと十数分、釜の中には固形物は見えなくなっていた。 「元が饅頭やからね、溶けるのも早いんよ。で、これを濾して完成と。」 そうして出来上がった液体は赤黒く、まるで血の様な色をしていた。 あまりに想像していたものと掛離れていたことから呆気に取られていると 「まぁ見とれって・・・・・ほれ。」 尾二山さんが木綿切れをさっと通すと、それは透き通った美しい紫に染まっていた。 「染料は見た目が濃いになるからな、こうするとよう解るやろ。」 なるほど、実際に染めてみて初めてその美しさが見えてくるわけか。 そのように私たちが感心していると 「なぁ、ちっとこれの匂い嗅いでみ?」 そういって切れを渡してきた。どういうことかと嗅いでみると 「「!!!!!」」 「どや、なかなかええ香りするやろ。」 なんとも爽やかな紫蘇の香りが鼻腔をくすぐったのだ。よくよく嗅ぐとほんのりとした甘さも含まれており、それにより紫蘇本来の鋭さが より生かされていることがわかる。尾二山さん曰く、まりぱちぇはジャスティスなのだそうだ。それくらい相性がいいのだろう。 「見た目だけでなく匂いを楽しめるんも染物のおもしろいとこやな。普通の草木染でも香りは残るんやけど、ことゆっくり染めに関しては おもしろい香りが多い。匂い自身も長持ちするしな。これを利用してふらんやれみりゃを用いることによって、ゆっくりの嫌う匂いを作 り出し、無闇に寄せ付けんようにすることも出来るんや。これは畑を囲む縄や、玄関マットだっったか?何やあのハイカラなんに使うた りするこが多いな。」 なるほど、これが目的の1の装飾と2の忌避であるわけか。すると残す3つめは? 「ああ、それは匂いが移らんように別のとこでやってます。」 そういって私達は次の部屋へと案内された。 「ゆがああああああぁぁぁぁあ!!! ごべんなざいいいいいぃぃぃ!!!」 「もう揺るじでえぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!」 「ひゃっはああぁぁぁぁぁ!! たまんねえええぇぇぇぇ!!! 毎日がお祭りじゃああああぁぁぁぁぁぁ!!!!!」 そこには大量のゆっくりと数人の男がいた。 ゆっくり達は総じてボロボロで今にも力尽きんばかり、一方男達は文字通り有頂天、とろけんばかりのヘヴン状態である。 男達は肉体的、精神的にゆっくり達を己の手業や道具、あるいは暴言などあらゆる手練手管を用い虐め抜いていた。 「おー。皆ようやっとるのう。」 「「先生、おはようございます!!」」 尾二山さんを先生と呼ぶこの男達は一体? そう思いあぐねていると、ふと男の1人が語りはじめた。 「こんにちは、記者さんですね?私達はここで誘引用染料を仕込んでいます虐待お兄さんです。」 仕込み・・・?どうにもあの光景が染物へと繋がらない。そこで尾二山さんが口を開いた。 「今から誘引用の染物についての説明するんで、それ聞いてもらったらこの作業の意味がようわかると思います。 まず誘引やけど、これは虫なんかに見られるメスがオスを呼ぶためのホルモンやとか、あるいは光に集まる性質なんかが有名やね。 そんで、ゆっくりにおける最も強力な誘引作用を持つものは容姿の良い美ゆっくりでも、おいしい食べ物でもないんよ。 その正体ってのは死んだ仲間の飾りなんやね。それもうんと苦しんで死んだ、恨み辛みの詰まったものほど強力や。 そこで、ここでは虐待お兄さん達に極限までゆっくりを痛めつけてもろて、それから染料つくっとるんですよ。」 ここまで話してお兄さん 「私達は元々イタズラにゆっくりを虐待して回ってたんですが、ある時先生に出会いましてその才能を生かさないかと声をかけていただき ましてね。それまでは虐待と言うと世間の認識も厳しいことがありまして、まともに見られたことなんてなかったんですよ。ですが先生 は私達をそんなの一切ぬきに正面から見つめて評価してくださったんですよ。」 なるほど、そんな理由があるとは露知らず何という失礼をしてしまったのか。私達は自身の行いに恥ずかしくなり精一杯詫びた。 「いえいえ、無理もないことですから。私も今は仕込みの虐待しかできませんが、いつかは先生のように一人で作品を仕上げるまでになっ て、少しでも世間に我々虐待お兄さん達が理解されるようにがんばっていきますよ!!」 そういって笑うお兄さんの目は熱く輝いていた。私達は再度謝罪し、このことを記事で世の人々に伝えることを約束した。 「ほな纏まったところで実際に染めていきましょか。まず特製の釜を火にかけるんですが、この釜からもう違うんよ。」 そう言われて見た釜は先ほどの部屋のものとは全く違うものであった。 「ぅぅ・・・ぅぅ・・・」 何と釜の正体は特大サイズのゆっくりだったのだ! 「でかいゆっくりの中身を死なん程度に抜いて、外皮を特殊なこんにゃく液で固めたもんや。漆なんかも試してみたけど意外とこんにゃく が一番しっくり来てな。この釜を使うことで込められる怨嗟がより強力なもんになるんよな。そんでここにさっき用意しといたゆっくり 達を入れて、なかなか死なんように加熱していくと。で、流石にそのうち力尽きるんで全部がそうなったらここで初めて水いれるんやな 。後はこいつを濾して完成や。これで染めた布を球状のもんに着けとくだけでおもろいようにゆっくりが集まるんや。罠なんかを使うて 一網打尽にする時や、ドスサイズのを討伐する時に矢にくくって打ち込んで混乱させたり、主に討伐に用いられるな。死んだゆっくりの 飾りをそのまま使うてもこの効果はある、けどここまで凝縮したこれの威力は半端でない。染めた物の強度に依存するから手荒く扱う ても平気やし、雨なんかにも強いしな。」 そうしてしばらく、この部屋が隔離されているのは他の布に匂いが移らんためだ、卸先は主に加工場であるなどの講義が続いた。 そして夕刻 「これで今日の仕事は終いや、長いことおつかれさんな!」 笑いながら尾二山さんは労いの言葉をかけてくれた。 「染物ってのは不思議なもんでな、材料や方法もさることながら作り手が変わってもガラッとさまを変えてまう。 自慢やないけどな、ワシのつくる染物はワシにしか作れんのよ。もちろんさっきのお兄さん達も、あいつらだけの染物持っとる。 もっともワシのがまだまだ上やけどな。まぁそれはともかく、こんなワシの作るもんでも喜んでくれる人がおるわけよ。 その人達に応えるためにも、ワシはまだまだこの仕事を続けていくんよ。ゆっくりて言うおもろい素材も謎が多いしな。 つまり、何が言いたいかって言うと何か夢中になれるもんを見つけて欲しいんよ。もちろん染物で無くてもいい。 何かに夢中になれる、ひた向きになれるってのは幸せなことやからな。そんで、もし染物に興味がわいたなら内に来たらええ。 いつでも誰でも歓迎したるからな。それだけや、長々臭いこと言うてすまんのぉ。」 そう言葉を紡ぐ尾二山さん照れた様子ながらも、その瞳はどこまでも真っ直ぐであった。 最後に私達は握手を交わした。尾二山さんの手は燃えるように熱く、そして力強かった。 今日も一人、己とまっすぐに向き合う男が釜へと向かう。 自身の情熱のため、そしてそんな彼を慕うもの達のために尾二山さんは挑戦し続ける。 染物職人の朝は早い。 終われ 作者・ムクドリ( ゚д゚ )の人 今までに書いちゃったの ゆっくりディグダグ ゆっくりディグダグⅡ みかん キャベツ 和三盆 みかん修正版(温州蜜柑) 水虫 水虫(治療編) このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau2/pages/1412.html
ここは、広大なゆっくり平原。 ゆっくり名所である川に沿って上流へ向かうと、おなじく名所である林に入る。 さらに上流へと足を進めると、そこはもう山だ。 天を突くほどに伸びた木々は、その身に枝葉を思う存分茂らせ、さまざまな木の実をつけている。 数多の木々が作り出す静寂とした空気。 山にある森は知るゆっくりぞ知る、ゆっくり名所であった。 だが、山はゆっくり名所でありつつもゆっくり難所でもある。 なぜか? それは動物の数が下流の平原よりもはるかに多いからだ。 よほどの経験を積んだゆっくりでもなければ、山の森で暮らそうなどという者はいない。 そんな森の中に、 「ゆっくりしていってね!」 という声が漂ってきた。 2匹のゆっくり魔理沙だ。この山の中を飛び跳ね、餌を探している。 この2匹はつがいで、2回目の出産を経て、ようやく産後の肥立ちから回復したのだ。 交尾してから久しぶりの夫婦水入らずの狩りだった。 2匹がやってきたのは、川原だ。 水源にはまだ遠いが、この上流の水はとても綺麗で、きらきらと輝いて見える。 この水を毎日飲んでいれば、それはすくすくと育つだろうと思わせるほどだ。 この川には、ゆっくりを捕食する生き物も集まるが、餌も豊富というリスクに見合うリターンが確実にある場所だった。 しかも、今2匹の目の前には、魚がぴちぴちと跳ねていた。 川の中ではない。地べたで、だ。 2匹のゆっくり魔理沙は天の恵みとばかりにそれに近づいていった。 「おさかなさん!ゆっくりしていってね!」 「ごちそうだね!」 そう言って、わずかに体の大きいほう、年長のゆっくり魔理沙がその魚を口に含んで飲み込んでしまった。 無論、食べようとしているわけではない。巣への運搬のために一端体内に保存しているのだ。 鵜飼いとは違うが、あれを想像してもらえるとわかりやすいだろう。 2匹でびちびちと活きの良い魚を一尾ずつ飲み込んで、 「ゆ!まりさたちのえーよーになってね!」 「あわてないで、ゆっくりしていってね!」 などとご満悦の表情だ。 「あとは、きのみとかとっていこう!」 「そうだね、おさかなさんがいるから、それでじゅうぶんだね!」 来たときよりも重めの体を全力で飛び跳ねさせる2匹。 2回の子作りで、群れも10匹と大きなものになった。 上の四匹の子供達はそろそろ本格的に狩りに連れて行っても良い頃合だろう。 家族で狩りという、夢膨らむ素敵な想像に、2匹は浮かれつつも巣への帰路へとついた。 日が傾き、空が橙色に染まりつつあるころ、森もその様相を刻一刻と変化させていった。 木々の陰はゆっくりと伸びていき、まるで生き物のように森を昏い色で飲み込んでいく。 夕闇が迫りつつあった。 10匹のゆっくり魔理沙たちは、狩りの成果を思う様堪能していた。 年老いた大木の洞のなかをねぐらにしているので、広さは十分にある。 地面に並べられたご馳走は、無数の木の実に、色鮮やかなツツジの花。 そしてメインはなんといってもお魚さんだ。 もう1尾は明日の食料として、奥のほうで笹の葉に包まれている。 「はふはふ、うめぇ!めっちゃうめぇ!おさかなさんおいちい!」 「ゆっくりあじわってね!」 「おちついてゆっくりしてね!」 子供達の旺盛な食欲を温かく見守るのは、2匹の親ゆっくり魔理沙だ。 その表情は母といって差し支えないものだ。 子供達もそんな母たちの見ている中、喧嘩ともいえないようなじゃれ合いをしながら、ご馳走を食べている。 赤らんだ顔に溌剌とした眼差し、張りのよい高い声、あふれる覇気を支える柔軟性に富んだ動き。 その全てが健康状態が良好であることを示している。 さらに、はちきれんばかりに発揮されている元気から、この子らがのびのびと成長していることも存分にうかがえる。 ゆっくりにとって理想の家族像がこれだと言われたら、信じてしまいそうな情景だった。 この家族であれば、どんな苦難が降りかかろうとも、身を挺して子供達を守るに違いない。 そう、親が子を、姉が妹を、何を措いても守るのだろう。 年少のゆっくりは、そんな年長のゆっくりの行動を指標とし、さらに年少のゆっくりに対して同じように接するだろう。 ゆっくりたちにも受け継がれる意志があるのだ。 これは秋に起こったこと。 日々を満腔の幸福で彩っていたゆっくり親子を襲った黒い絶望のお話。 橙色の空が、恐怖に蒼褪めたように暗くなり、とうとう墨を流し込んだようになったころ、ゆっくり親子は巣でゆっくりしていた。 最年少の子供たちはすでに夢の中へと潜りこみ、安らかな寝息を立てている。 4匹がそれぞれお互いの顔を見合わせるような、円陣を組んだような体勢。寝付くまで年少組だけでおしゃべりに興じていたのだ。 そのすぐ隣には、年少組より二回りほど大きな4匹が、これまた円陣を組んでおしゃべりをしている。 年長組だ。 2匹の親ゆっくり魔理沙が狩りに出かけている間、年少組の世話をするのが日々の仕事だった。 むろん、簡単な狩りの真似事ならお手の物で、妹たちが蝶々や飛蝗をねだると、それらを取ってやっていた。 そんな年長組だから、妹たちが寝付いたときから、ぽそぽそと声を潜めてお話をしていた。 けれど、迫る睡魔に抗する術も持たないのか、すでに目がとろんとしていてまぶたも落ちかかっている。 「あしたもゆっくりしようね」 「みんなでゆっくりするよ」 と今日へのお別れを口にしていた。 親ゆっくり魔理沙たちは、8匹の子供たちが、全て寝静まるのを確認してから眠りにつくことにしている。 だから、真夜中の来訪者に気づいたのも、当然のことながら2匹の親ゆっくり魔理沙だった。 巣が揺れる。 地震だろうか?いや、違う。 何かがぶつかっているような音がしている。 それだけではない、みしみしと巨木が軋む音がかすかに聞こえてきている。 「ゆっ?なに?」 「ゆっくりかんがえてもわからないよ!みてくるね!」 「ゆっくりきをつけて!」 勇敢にも大きいほうのゆっくり魔理沙は、入り口から外を確認にしにいった。 片親は8匹のそばに跳ねていく。 まだ眠りの門は破られていないのか、安らかな寝息は乱れていない。 ほっと安堵の表情を浮かべる親ゆっくり魔理沙。 子供らを背に、入り口へと向き直ると、愛するつがいの怒声が聞こえてきた。 「うるさいよ!こどもたちがおきちゃうでしょ!ゆっくりいなくなってね!!」 続く静寂。 迷惑な来訪者は去ったのだろうか? いや、揺れはおさまってはいない。それどころか大きくなっている気配すらある。 何かがあったに違いあるまい。 即座に子供達を起こし始めるゆっくり魔理沙。 寝ぼけ眼をしぱしぱさせて、 「ゆっくりねむたいよ」 と口々に言う子供達。 「ゆっくりできないよ!おきてね!」 「ゆっ!?」 「ゆ゛っ!」 親ゆっくり魔理沙の声色にただならぬものが含まれているのに気づいたのか、姉ゆっくり魔理沙たちはしゃきりと身を持ち直す。 「ゆっくりおきてね!えらいことになるよ!」 「ほらほら、ゆっくりして!」 1匹1匹がそれぞれ年少組をきちんと起こし始める。 ゆっくりとは思えないほどのしっかりとした行動。 親ゆっくりへと連綿と受け継がれた教育がしっかりと根付いていることがうかがえる。 それからいくらもしないうちに、年少組を含めた8匹の子ゆっくり魔理沙たちは完全に覚醒していた。 9匹でそろりそろりと入り口の穴へと向かう。 当然先頭は親ゆっくり魔理沙だ。 その後ろに姉と妹でペアになった、4組の姉妹ゆっくり魔理沙。 親ゆっくり魔理沙は、入り口の穴から体を出しているつがいの後ろ姿を見つけた。 「まりさ!どうしたの?」 問いかけるも返答がない。 訝しんだゆっくり魔理沙が、それに触れるとぐらりと倒れた。 生きた匂いを感じさせないその動きは、9匹に冷たいものを与えた。 倒れたゆっくり魔理沙の体表面からは暗い色の塊が見える。餡子だ。それには顔がなかった。 「ゆ゛っ!?なかみがみえでるよ゛っ!!おがおがないぃいいぃいっ!!ぶりゅっ!!!」 つがいのゆっくり魔理沙が、その体の前半分を削り取られたことを理解すると、絶叫する親ゆっくり魔理沙。 声を上げた瞬間、その体躯に太いものが突き刺さった。 毛むくじゃらのそれは、たやすく親ゆっくり魔理沙を絶命せしめ、そのまま壁に叩きつけた。 「あ゛、あ゛~~~っ!」 「おが~~~ざ~~んっ!!」 それは、甘い匂いのするほう、姉妹ゆっくり魔理沙たちの方へと動き出した。 がりがりという音。荒い息遣い。 これはきっとバケモノだ。がたがたと震え始める遺された8匹。 恐怖にまみれているが、入り口から入って来れないのが救いと思っているのか、逃げようとしていない。 いや、そもそも裏口などと言うものがないのだ。 この巣は天然自然の作り出した洞穴。 ゆっくり魔理沙たちに、地面を掘り進むほどの膂力はない。 そもそもなだらかな地面には噛み付けるような場所も見当たらない。 「ゆっくりでていってね!」 「ゆっくりできないよっ!!」 「どこかへいってね!」 口々に叫ぶ姉妹。それが功を奏したのか、もぞもぞと探るように動いていた毛むくじゃらのバケモノはゆっくりと外へ戻っていった。 そのままじっとしていると、そのバケモノは本当にどこかへ去っていったのか、巣の揺れも鎮まっていた。 自分達の、8つの荒い呼吸音が重く響く。 どれほど経ったのだろう?じっと動かずに入り口を凝視していた8匹がやっと動き出した。 ふたつの遺骸を巣の奥へと運ぶ。 生前、2匹は自分達が何かで死んだら、その体を食べて栄養にしてね!と子供達に言い聞かせていた。 子供達は嫌がりながらもそれを受け入れた。それが埋葬という概念のないゆっくりたちの鎮魂なのだった。 しかし、そんなことはずっと遠い、想像することも出来ないくらいゆっくりと訪れる遠い日のことだと思っていたのだ。 姉ゆっくり魔理沙たちは、涙をかたく堪えながら、ただの大福と化した物言わぬ塊を運ぶ。 それに対して妹ゆっくり魔理沙たちは誰憚ることなく泣いていた。泣けるうちに泣いておいたほうがいい。涙は悲しみを流してくれる。 姉たちは妹たちに、自分達の分まで泣いておくれと、願っていた。 次の日、恐怖の晩が去り、辛い現実を受け入れたのか、静まりかえった巣の中では8匹のゆっくり魔理沙たちが、親の亡骸をむさぼっていた。 味に対する言葉を何も吐かず、食べられる幸福を見知らぬ誰かたちに伝えようともしていない。 ただ、親の死肉を口にしている。 その食事は、おそらく彼らにとって荼毘に付すのと同じ意味を持つ行為なのだろう。 粛々と進む、ゆっくりにあるまじき食事行為。 8匹の姉妹に去来しているのは昨日までの両親の笑顔か。 やがて、亡骸を全て8匹が身に納めると、とたんに騒がしくなる。野生生物は悲しんでばかりいられない。これからを両親の分まで生き延びなければならないのだ。 幸い、親の遺産とも言うべきお魚さんが巣の奥にある。数日はそれだけで乗り切れるだろうが、程なく飢えることは想像に難くない。 早急に狩りを習得しなければいけなかった。 姉妹は皆で協力して狩りをすることに決めた。2匹の姉ゆっくり魔理沙と2匹の妹ゆっくり魔理沙を一組として、二手に分かれていった。 数時間後、巣に集合した8匹の収穫は、木の実が多かったがまずまずというところで、彼らに自信を与えた。 「ゆ!これならまりさたちだけでもくらしていけるね!」 「ゆっゆっ!よかったね!おかーさんたちのきょういくのたまものだね!」 一斉に喜んでいる8匹を襲う揺れ。 「ゆ……っ!!!」 とたんに顔を蒼白に染める。また来たのか?あれが!? みんなで入り口に向かうと、案の定毛むくじゃらのバケモノが暴れていた。 がりがりと地面を掻き毟っていて、それはまるで穴を掘っているようだ。いや、ようだ、ではない、それはまさに穴を掘っているのだ。 それに思い至ったのか身をすくめて震える姉妹たち。両親を昨晩に亡くしたばかりで、もう彼らの命は風前の灯。 勇敢にも震えを抑えてそれに飛び掛る1匹の妹ゆっくり魔理沙。 「もうやめてね!ゆっくりでてってね!ゆっくりできないの!ゆっくりさせてね!」 飛び跳ねて、涙ながらに訴え、それに体当たりをしている。小さいながらも家族を守ろうと必死なその様子は、他の家族たちに勇気を与えた。 一斉に飛び掛る姉妹ゆっくり魔理沙。だが悲しいかな、最初の犠牲者はその勇気を与えた妹ゆっくり魔理沙だった。 「ゆぅ~~、はなしてね!ゆっくりさせてねっ!」 それに捕えられ、引きずり出される。そして外に連れて行かれた。 「まって!いまたすけるよ!!」 「いもーとをはなせっ!」 追いかける姉妹。 「ゆ゛ぅう゛ぅう゛う゛ぅう゛ぅう゛ぅぅっ!!!」 断末魔とそれに続く咀嚼する音。 「う゛わ゛ぁあ゛ぁぁぁっ!!」 妹の仇!とばかりに外に飛び出す姉妹。この毛むくじゃらのバケモノをどうにかしないと、これからもゆっくりできなくなる!そんなのは嫌だ!! 体の奥にある勇気を奮い立たせて次々と外に向かっていく。 「ゆ゛っ!?」 まごうことなき家族の仇を前にしたゆっくり魔理沙たちは、そんな声をあげて硬直していた。 その毛むくじゃらのバケモノは、それの一部に過ぎなかったのだ。 その巨大な獣は現れた甘い匂いのするものをじっくりと見下ろしていた。その口元には餡子とわずかの皮が付着している。 妹が食べられたことを悟っても、ほかのゆっくり魔理沙たちは身動き一つ出来ない。 絶対者の視線に射抜かれて、竦んでいるのだ。 それは熊だった。それも「山の神」と謳われるほどの羆だった。 おおきい。おそらくは400㎏は下らないその巨躯は、ゆっくり魔理沙たちに死を悟らせるのに十分だった。 右腕を振り上げ、振り下ろす。 たったそれだけの行動で、7匹のゆっくり魔理沙たちは次々と吹っ飛び、屠られていった。 何故羆がゆっくりたちを?その理由は川で親ゆっくり魔理沙たちが見つけた魚が、この羆が獲った餌だったからだ。 熊は総じて執着心が強い。 一度自分の物だと定めたものを奪われたら、それを奪い返すために執拗に追いかけてくるのだ。 この家族の運命は、両親が魚を見つけたときに決まっていたのだった。 ここは広大なゆっくり平原。 ありとあらゆるゆっくりが、思う存分ゆっくりできる場所。 しかし山に暮らすゆっくりたちは、1年ともたない。 秋になると、冬眠を控えた熊の餌になるからだ。 万が一、運良く逃れたとしても、冬眠に失敗した「穴持たず」に、冬篭り真っ最中の巣を襲われ、根こそぎ食い尽くされてしまう。 山に入って、春を迎えられるゆっくりは存在しない。また、山から帰ってきたゆっくりもいない。 だから、平原にいるゆっくりたちの何割かは、毎年まだ見ぬ新天地を求めて山へ向かうのだ。 自分達の体から漂う甘く、美味しそうな匂いが、もっとも危険な獣を引き寄せることも知らずに。 終わり。 陸上最強生物の羆さんにお出まし願いました。 参考文献:三毛別羆事件の記事 熊こえ~ 著:Hey!胡乱 このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/ecovip/pages/343.html
誰かパソコンください ブラウザ立ち上げてるだけで爆発します 新規なのでなにかください りらたんちゅっちゅ 動くのだるい lv31 巫女 腋巫女夢見てがんばる 友達は三次嫁は二次キリッ さなかんにレベルぬかされた;;;; もうやだ死んじゃうううううううううううう 一周年記念はぜったいいくぞ・・・ + 3/11 ブラウザ落としたら ECO落ちたもうやだだるい + 3/12 三回ECO落ちた もうやだ死にたい ある番組みてたら涙とまらなくなった 今知ったんだけどCtrl+Lで茶室開けるんだね + 3/15 ECO落ちるから起動するのめんどくさくなった ついったーがたのしいからもうやだ もっと高スペだったら・・・ てすてす -- 名無しさん (2010-03-18 21 39 08) 天界イベントこいし -- 名無しさん (2010-03-19 17 07 10) いくぅ -- キツマン (2010-03-19 18 41 07) しんき増えたけどもう転職してたりする -- 名無しさん (2010-04-06 18 59 15) バイトでもして自分のPC買えばいい -- おまん (2010-04-07 03 51 45) PC -- 名無しさん (2010-04-07 09 16 19) やっほーwwwwwwwwwみんな元気してるー?wwwwwwwwwwwwwwwwwwww -- キツマン (2010-04-20 20 47 48) いいからINしろよおう早くしろよ棒読み -- ぱーこ (2010-04-20 21 14 22) ツイッターがたのしすぎてなかなかいけない -- キツマン (2010-06-14 19 35 46) いいからpcかえよ -- 草薙 (2010-06-15 19 13 56) 今気づいたら日記がECO落ちたことしか書いてない -- キツマン (2010-07-08 21 32 52) わかったからPC買えっつーの -- さなかん (2010-07-09 17 44 41) 働いてPC買えよ -- 小悪魔@休日出勤 (2010-10-16 12 26 09) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/399.html
物心が付いたときからまりさはずっと箱の中に居た。 本当に、箱の外の記憶は無かった。 広さはそれほどではないがそれなり歩き回れる程度の大きさはあった。 普通のゆっくりの巣に比べれば天井は大分高めだろうが広さだけとればそこまで大差は無い。 箱の中には何も無く、ただ定期的に餌が与えられるだけ。 まりさが思うに、生まれてからずっと箱の中に居たような気がする。 一度か二度だけ箱を引っ越したような覚えもある、しかし定かではなかった。 ひょっとしたら産まれてすぐに箱にでも入れられて ペットショップでバラ売りでもされていたのかもしれないが まりさにはそんなことはわかるはずもなかった。 わかるのはまりさが一人ぼっちだということだけである。 そしてまりさは一度も「ゆっくり」と言った覚えさえなかった。 生まれた時くらいは言ったのかもしれない。 だが記憶のある間では一度たりとも「ゆっくり」と言った経験はなかった。 そもそも何か喋ること自体が無かった。 言葉が喋れないわけではない。 ゆっくりは喋る力だけは生まれつき持っている。 だが話す相手が居ないのでは喋っても仕方が無いのだ。 箱の中はまりさの出す音以外物音一つしない。 ただただ静かなだけである。 それも気が狂いそうなほどにだ。 まりさはまだ若いゆっくりだが孤独に心を蝕まれて若々しい覇気とも無縁で暗くさび付いていた。 確かに箱の中にはゆっくりが生きるために必要なものは全て与えられていた。 しかし唯一つ、そこにはゆっくりだけがなかった。 ある時、いつもの時間に餌が与えられずに数時間まりさは放置された。 しかしまりさは別になんとも思わなかった。 そもそも時間の感覚が殆ど無く、ただ空腹を訴える体を不思議に感じていた。 そのままぼーっと空を眺めながらこのままこの感覚に飲み込まれて消えてしまいたいとまりさが思った時 ぶぅん、という不思議な音が耳をくすぐった。 「!?」 まりさは驚いたが、声は出なかった。 余りに長い間聞いたことの無い自分以外の出した音に、喋ることさえ忘れていた。 音のする方を振り向くと緑色をした細身の何かが居た。 逆三角形の頭の二つの角にギョロリとした大きな目が付いていてそれでまりさのことをじっと見つめていた。 胴体からはさらに細い棒が延びていて、一番上から伸びた太めの二つの棒は折れ曲がり 鋭く、何個も何個も棘が並んでいた。 ゆっくりしていない形だと直感的にまりさは思った。 動きもそうだ、二本の棒を擦り合せてくりくりと盛んに首を動かしながらも、目だけは絶対にこちらから視線をそらさない。 そのゆっくりしてなさが恐ろしかった。 「ゆ、ゆっく…ゆっくりして、いっ」 まりさは恐る恐る、その珍客に向かって挨拶をしようとした。 この言葉にどんな意味があるのか 使うべき機会も使ったことも無いまりさにはわかるわけも無い。 だがそれでもゆっくりの本能がそういえと言っていた。 まりさは頬が引き攣りながらも愛想笑いを浮かべようとした。 まりさの口許がぴくりと痙攣した瞬間、緑色のソレは動いた。 「ゆひいいいいいいいいいいいいい!?」 まりさは産まれてから一番大きな悲鳴を上げた。 緑色のソレは背中の薄い板を広げたかと思うと一瞬でまりさの頭の上に乗っかり、肩から伸びた棒をまりさに添え力を入れた。 棒から伸びる鋭い棘が突き刺さり、触れた部分をズタズタにしていく。 初めて感じる痛みにまりさは狂乱し、体を揺すって振り払おうとしたが 強い力で押さえつけられその棒がしっかり皮に食い込んでまるで外れない。 だが皮に噛み付かれて切り裂かれる音を聞きながら、それが恐ろしくて仕方ないのに どこかどうでもいいと感じる自分もいるのをまりさは感じた。 このまま食べられて死んでしまうんだというのを受け入れているまりさがまりさの中に居た。 このまま消えてしまおう、とまりさは思った。 こんな時、他のゆっくりならこういうんだろう。 「もっとゆっくりしたかったよ」 と だがまりさはこう呟いた。 「ゆっくりしてみたかったよ…」 心の底から漏れた呟きだった。 まりさは目を瞑り力を抜いて緑色の何かに身を委ねようとした。 「がんばれ!!」 その時、頭にくっついた虫よりもさらに上の方から声がした。 まりさははっと目を見開いて天井を見上げる。 さっきのような音ではなく、確かに意味を持った声だった。 「ゆ…!?ゆ…!?」 まりさは必死に声の主を探した。 箱の天井の向うに、見たことの無い何かが居るのをまりさは確かに見つけた。 「がんばれ!いくのよ!」 言葉の意味はなんとなくわかった。 それは確か相手を応援するための言葉だった。 呆然とそれを見つめているまりさに それまで忘れていた饅頭皮を棘の並ぶ棒で切り裂かれる痛みが現実感を伴って蘇った。 「ゆ、ゆがああああああああああ!!!!!!!!」 まりさは体を無我夢中で動かして箱の中を暴れまわった。 このまま死んでしまいたくなかった。 声の主と話をしたかった。 まりさは産まれて初めて必死になった。 体を打ち付けすぎて逆に傷口から餡子が漏れるほど激しく箱の中を転がった。 気付いた時、緑のソレはバラバラになって潰れていた。 体の一部は体液を垂れ流してまりさにべったりとへばり付いたままだった。 「あ…あ…!ゆ、ゆっくりしていってね!ゆっくりしていってね!」 はっと我に返ってまりさは慌てて天井を見上げてゆっくりしていってね!と繰り返した。 まりさが初めて心の底からゆっくりしていってね!といえたのがその時だった。 しかしまりさが箱の上を見てもどこにもさっきの人影は見当たらなかった。 まりさはがっくりと肩を落として愕然と壁にもたれかかってぜぇぜぇと息を吐いた。 全身が疲れきっていたが瞳だけは未だに興奮冷めやらずに見開かれていた。 それから、まりさはずっと待っていても餌がいつもの様に与えられないので 空腹で空腹で、耐えかねて遂に恐る恐るバラバラに潰れた緑のソレに舌を這わせてみた。 ぺろり、と舐めるとそれまでの餌とはまるで違う、えぐみや苦味の強い感覚が舌を刺激した。 「はっ…ふっ…」 まりさはそれに怯えながらも、耐え難い渇きを感じついに緑のソレの残骸を口に放り込んだ。 「むーしゃ、むーしゃ、しあわせ~~♪♪♪」 うまかった。 胸のの奥深くからしあわせという言葉が湧き出して口からこぼれた。 無我夢中でバリバリグチャグチャと音を立てながらひとかけらも残さずに緑のソレを食べつくした。 まりさは興奮覚めやらぬまま、ぼーっと天井を見つめた。 ひょっとしたらあの時の人影がまた現れるかもしれないからだ。 まりさは自分と世界が確かに変わっていく感覚に、夜も眠れなかった。 次の日、また餌の時間には箱の中に珍客が現れた。 昨日と同じ、緑色のソレである。 まりさが警戒を怠らないように、ちらりと上を見ると確かに昨日の人影が見えた。 箱はすりガラスのようにざらざらした素材で出来ていて向うを完全に見ることは出来ないが 確かに誰かが箱の壁の向うに存在した。 まりさは今相対する緑のソレ以上にその存在に対して興奮した。 「ゆ、ゆっくりしてい」 「ぼーっとしてないで行った行った!」 まりさの言葉をさえぎってその人影から発せられた声に一瞬考えこんだ後はっとしてまりさは目の前を見た。 緑色のソレが羽を広げ、視界一杯にその逆三角形の顔を突きつけていた。 「ゆぎゃっ!?」 鋭い棒がまりさのおでこの両側を捕らえ、逆三角形の頭から生える牙が蠢きながら眉間に齧りついた。 「ゆぎぎぎぎぎ…!」 皮を切り裂かれる痛みにまりさはうめき声をあげたが、その実内心冷静だった。 そう慌てることは無い。 昨日と同じように壁に叩きつければ勝てるのだ。 まりさは痛みを堪えて、壁に向かって突進した。 「危ない!」 上方から悲鳴にも似た甲高い声が飛び出す。 ドンっ、と壁に頭をぶつけてふらふらとしながらもまりさは上に居る人影に笑みを返して安心させようとした。 その時、ブスリと何かがまりさの背中に突き刺さった。 「ゆびゃっ!?」 予想だにしない痛みにまりさは驚き、後ろを振りかえった。 しかし後ろに居るはずの何かはまりさに何かを突き刺しまりさを捕らえたままで後ろについて動いた。 「ゆぐっ、ぐうううう!」 まりさは今度こそと思って背中から壁に突っ込んだ。 ドシン、と音がすると同時に今とさっき、何が起こったのかを悟る。 頭上でぶうんと音がすると同時にまりさの目の前に緑色のソレは降り立った。 目を丸くするまりさに対して振り返り、鋭いその棒を振り下ろして頬を並んだ棘が裂いた。 「ゆぎっ…!」 餡子こそ出ないものの、斬られて数瞬してからゆっくり、かつ鋭くやってくる痛みにまりさは顔を歪めた。 まりさが驚きでじっとして居ると次々と鋭い棒が振り下ろされる。 再びあの棒で捕らえられるのを恐れまりさは後ろへと飛び跳ねるが緑のソレはそれ以上のスピードでまりさに襲い掛かる。 まりさのやわらかい饅頭皮はその棒が掠るだけで容易に、惨たらしくその表面を切り裂かれていった。 「恐ろしいまでの切れ味の鎌ね!」 ああ、この鋭い棒は鎌というのか… そんなことを思いながらまりさは彼女の声を聞いて昨日、初めてゆっくりしていってね!と言った時のことを思い出した。 思えば、あの時の自分のゆっくりしていってね!、はちゃんと彼女に届いたのだろうか。 声を発した時には、既に彼女の姿は無かった。 きっと届いていない。 ならあの「ゆっくりしていってね!」は独り言のようなものだ。 それで本当にゆっくりしたと言えるのだろうか。 きっと違う、とまりさは思った。 「ま゛だま゛り゛さ゛は゛ゆ゛っく゛り゛し゛て゛な゛い゛のおおおおおおおおおおおおおお!!!」 腹の底から、本当に心を込めた雄たけびが箱の中に響き渡った。 ずっと一人でゆっくりせずに居た自分が、彼女と言葉を通わせて初めてゆっくりすることの片鱗を見たのだ。 あと少しでゆっくりできるに違いないという確信がまりさの中にあった。 彼女と一緒ならきっとゆっくりできる。 彼女に自分のゆっくりを聞いて欲しい。 まりさもゆっくりしてみたい。 だからここで死ぬのは絶対に嫌だった。 ここで死んでしまったらゆっくりには届かず孤独なまま死ぬのだ。 そして傷だらけの体でまりさは飛び上がった。 実際にはそれほど大きなジャンプでもなかったがまりさにとっては空を飛ぶかのように大きな意味を持ったジャンプだった。 緑色のソレは羽を広げ飛翔し、それまでと同じように回避しようとする。 が、飛び上がった瞬間まりさの足にぶつかり、そのまま踏み潰された。 べちゃりという深いな感覚を足に感じまりさははっとしてあたりを見回す。 緑のソレはどこにもおらず、確かにこの下で潰れていることがわかった。 安全を確認し慌ててまりさは天井を見上げて彼女に向かって叫んだ。 「おねえさん!ゆっくりしていってね!!」 彼女は既に背を向けて立ち去ろうとしていたが、今度こそ確かに彼女に伝わったはずとまりさは思った。 鎌で惨たらしく切り裂かれズタボロになった顔で、まりさは最高の笑顔を浮かべた。 その日、まりさは顔が痛くて仕方ないにも関わらずに最高にゆっくりした気持ちで眠りについた。 朝起きて、まず上を見上げた。 あの人影は無かった。 しかし餌の時間に必ず姿を現すことを信じてまりさはわくわくしながら待っていた。 餌との戦いは命がけだが二戦連続で物にして相手を喰らったことがまりさに自信をつけていた。 傷もまだ治りきらず、動けば痛みが走るが負ける気はしなかった。 そして、衝撃で傷口から餡子が噴出してしまうほど何度もジャンプして緑のソレを踏み潰すことに成功した。 途中、餡子が噴出す痛みにくじけそうになったが例の人影から「その調子!」との声援を受けてなんとか自分の戦法を信じて頑張ることが出来た。 彼女の声援が無ければきっとまりさはくじけて自分を信じられなくなり負けてしまっていただろう。 まりさはこれまでの感謝の思いを込めて彼女に「ゆっくりしていってね!」と言った。 それから一週間ほど経った。 まりさは毎日ゆっくり眠って体を休め、朝起きるとすぐに天井を見上げて彼女の姿を探すのが日課になっていた。 初めてゆっくりしていってね!と言ったときから、彼女の存在はまりさにとって生きる支えとなった。 彼女と接して初めてゆっくりするということを学んだまりさにはもはや彼女無しの生活は考えられないようになったのだ。 彼女という存在があって、初めてまりさはそれまで重く圧し掛かっていた孤独というゆっくりしていない事象から開放された。 まりさのゆっくりは彼女による、彼女のためのゆっくりとなった。 まりさは彼女のことが好きで好きで仕方が無かった。 だから、毎日のように行われる戦いも、彼女の声援を受けられるのならば恐ろしくない むしろ楽しみなくらいだった。 彼女が戦いの際、声援を送ってくれるなら必ずそれに応えようとまりさは奮闘した。 彼女ともっと親しくなり、ゆっくりしたい。 彼女と心を通わせ、ゆっくりしたい。 そのために、生きて生きて彼女にゆっくりしていってね!と呼びかけ続けること。 それがまりさの今の生きる目標だった。 戦い、彼女の声援に応え勝利を手に彼女に「ゆっくりしていってね!」と 声をかける時に、まりさに最高のゆっくりを感じていた。 これこそ生きる、ゆっくりするということだとまりさは思った。 今日も、まりさの箱に珍客が放り込まれた。 それを見てまりさは緊迫して相手を凝視した。 それまでの緑の相手とは違い今度は黒く、短く、そして太かった。 その黒さにまりさは目を奪われた。 自分が身にまとっている大切な帽子と同じ色なのに 何故か禍々しさと恐怖を感じ、その存在感に威圧されてごくりと唾を飲んだ。 その顔つきの恐ろしさのためかもしれない。 まるで地獄の住人のような険しい表情を黒いソレはしていた。 相手の出方を伺い睨み合うこと数瞬。 黒いソレの恐ろしい表情を浮かべる顔から伸びる細い糸が ふわりと揺れたかと思うとキリッキリッ、と鋭い音がまりさの耳を劈いた。 びくりと体を震わせ一瞬視界から黒いソレが消えたかと思うとさっきと同じ鳴き声と そして何かを齧る音だけが箱の中に響き渡った。 「ゆ…ゆ…!?」 まりさは辺りを見回すが、箱の中はまるで何事も無かったかのように黒いソレが来る前となんら変わらない姿をしていた。 違うのはただあの黒い奴が発する鳴き声と何かを齧る音がまりさの耳に聞こえ続けている点のみである。 「ど、どおぢでなにもいないのにおとがきこえるのおおおおおおお!?」 箱中を見渡したが確かにさっきのは居ない。 しかし音だけは止まない。 齧る音が聞こえてもまりさに痛みは無かったがその止まない音の恐怖がまりさの心を蝕んだ。 「ゆうううう!ゆうううううううう!?」 恐怖にかられたまりさは箱の中を転がりまわった。 ごろごろと意味も無く箱の中を廻っている内に黒い黒いまりさのぽてんと帽子が落ちた。 流石にまりさも慌てて帽子を拾いなおそうとして、見つけた。 黒いソレはまりさの帽子をギチギチと顎を動かして齧っていた。 既に、小指が一本通る程度の小さな穴が開いていた。 「ま、ま゛り゛さ゛のだいじなぼう゛しにな゛に゛お゛ずる゛のおおおおおおおお!?」 まりさはこんな小手先で自分を騙していたことと大事な帽子に穴を開けられたことに激昂し それまでの恐怖も忘れて飛び上がって黒いソレを踏み潰そうとした。 その時、まりさは見た 黒いソレが自分より遥かに高く飛び上がる瞬間を。 「ゆぅ!?」 その跳躍の余りの高さにまりさは驚き、彼女の人影を探す以外の理由で初めて天を仰いだ。 黒いソレは帽子の上に突っ込んでしりもちをついているまりさの鼻先にどん、と飛び降りると ギチギチと顎を開いて鼻の頭に齧りついた。 「ゆぎぃ!!ゆぎゅぁああああああ!!」 慌ててまりさは転がって黒いソレを潰そうとするがそれよりも早く跳躍してまりさの間合いの外へと逃げ出した。 再びまりさが向き合うや否や、黒いソレの太く節くれだった足が爆ぜてて跳躍しまりさに飛び乗る。 そうしてまた同じようにまりさが振り払おうとすると傷を負うより早く黒いソレは飛び跳ねてまりさの手からするりと逃れた。 「も゛う゛や゛べでえ゛えええええ!だずげでぐだざいいいいいい!!」 完全なヒットアンドアウェイの前にまりさは何も出来ずに体中を齧られていく恐怖と痛みでぼろぼろと涙を流して命乞いをした。 「いいわよ!じっくりいきなさい!」 その時、天井の方からあの声がした。 それはまりさにとって天啓だった。 その声を聞くだけで、恐怖はすっと引いて行き、まりさは落ち着きを取り戻した。 痛みに歯を食いしばりながら 今、自分は相手の策に完全にはまっていることを認めて その突破口を探すために冷静に辺りを見回す。 とにかく突破口を見つけるまではじっくりといくしかないのだ。 「………ゆ!」 じっと黒いソレの攻撃に耐えながら、まりさははたとひらめき 帽子に向かって転がり走った。 黒いソレもまりさを追って跳躍する。 「ゆううううううううううん!!」 その瞬間をまりさは待っていた。 帽子を口に咥え、へこみの方を空高く跳ぶ相手に向かって突きつけた。 黒いソレはすっぽりと帽子の中にはまった。 「ゆっぎゅりゃあああああああ!」 確かな感触を感じてまりさはさっと帽子を地面に置いて黒いソレを捕らえた。 黒いソレが跳躍して、帽子にぶつかりぼとりと地面に跳ね返される音が中から聞こえてきた。 「そこでずっとゆっくりしていってね!」 まりさは力いっぱい優越感と憎しみを込めてそう言うと帽子に飛び乗った。 中に閉じ込められていた相手がぐちゃり、と潰れるのを帽子越しに感じて まりさは箱の向うの彼女を見て感謝の限りを込めていった 「ありがとうおねえさん!ゆっくりしていってね!!」 彼女はそう言い放つまりさを見つめて、背を向けてまたどこかへと去っていった。 それから一月ほどが経った。 その間まりさは毎日戦い、苦境に陥っても彼女の助言を頼りに勝ち続けた。 彼女の言葉を信じて戦うまりさは迷いが無く、実力を遥かに上回る力を発揮し続けた。 体の傷も増えて、その姿はまるで歴戦の勇士のようだった。 そしてまりさの彼女への想いも高まっていき、それはもはや信仰に近いものがあった。 あれからも彼女とまりさがまともに言葉を交わすことは無いが それでも戦いの間の彼女の声援と、去っていく彼女にかける「ゆっくりしていってね!」 を通してまりさは彼女と自分の心は通じ合っていると信じられた。 まりさはそのことが確かだと感じるだけでとてもゆっくりした。 まりさは彼女の存在があるおかげでこの生活が始まる以前の ただ箱の中にある餌を食べていただけのまるで生ける屍のような生活とはまるで違う 確かな彼女とのゆっくりを感じながら今を生きていた。 そんな幸せな日が変わることなく続いていったある日。 まりさの箱に緑色の例の相手が現れた。 「ゆふん」 まりさはそれを見て鼻で笑った。 ソレは最初に戦い、それからもう何度も打ち倒してきた相手と同じ種類のものだった。 多少、今までより体が大きいがなんら問題ない。 まりさは一刻も早くこの敵を打ち倒し彼女に「ゆっくりしていってね!」と言いたかった。 最初はまず睨み合い、緑のソレのギョロリとした目玉はもはやまりさに恐怖を感じさせるものではなくなっていた。 まりさはじりじりと必殺の跳び踏み潰しの間合いに緑のソレを入れようとにじり寄る。 緑のソレは野生の勘で危険を感じたのかそうはいくまいと後ずさるが、やがて箱の隅に追い詰められた。 「ゆっくり…しねぇ!」 まりさは緑のソレを完全に追い詰めると必勝を期して跳び踏み潰しを繰り出した。 勝利を確信してニヤリと笑った時、ブウンと激しい羽音が聞こえ、まりさの足元を涼やかな風が通り過ぎた。 「ゆ!?ゆっく…!」 ジャンプした隙に足元を通って後ろに廻られたまりさは慌てて後ろを振り向こうとした。 そと同じか否や、緑のソレがまりさの帽子に突っ込んだ。 「!?ゆっくらしてい」 緑のソレの体当たりで落ちた帽子がまりさの顔面に引っかかって視界をさえぎり、目の前が真っ暗になった。 必死に光を探して、帽子の中に差し込む小さな光に目をやっている最中まりさはギョロリと光るあの目と目が合った。 もはやまりさに恐怖を感じさせないはずの目は暗闇で薄く光り、それに見つめられてまりさは悲鳴を上げた。 度重なる戦いでまりさの帽子はところどころ穴だらけになり 緑のソレはその穴から体を入れて暗闇で唯一動いているのが見えたまりさの左目に喰らい付いた。 「ゆっびゃあああああああああああああああ!?!?!?」 まぶたは鎌に引っ掛けられて用を成さなくなり直接目玉にキバを立てられて穴が開いたまりさの目玉から中を満たしていた餡汁がどろりと垂れた。 「ゆひいい!ゆっぴいいいいいいいいい!!」 まりさは頭をぶんぶんと横に振り帽子を振り払った。 緑のソレも深追いをせずに鎌をはずして距離を取った。 「ま゛ぢざの゛お゛べべ…お゛べべがああ!!!」 まりさは左目からぬるりと流れ出る餡汁が頬を伝う悪寒に身をよじった。 目玉の中の体液と涙が交じり合って地面にこぼれた。 それを踏んだ感触でまりさはさらに混乱を酷くした。 それまでまりさの目に見えていた世界の半分に暗闇が満ちる。 勝利によりこれまで培ってきた自信は瞬く間に失われ、心の奥底からまりさは恐怖に支配された。 「ゆひっ…ゆひっ…」 まりさは狭くなった視界から緑のソレを逃すまいと必死に残った右目を動かすが 羽を持って飛びかうソレはまりさの視界から消えては現れ消えては現れた。 「ゆ…ゆっ…!」 まりさはすがるように天を仰いだ。 そこには彼女が固唾を呑んで見守っていた。 「ゆふぅー…ゆふぅー…」 彼女と緑のソレを交互に見ながらまりさは呼吸を落ち着けていった。 助言も、声援もなかった。 だがまりさにはわかった、彼女の期待が。 物言わぬその姿から確かに強い強い彼女の想いを感じ取ったのだ。 まりさはゆっくりと相手を見つめ、精神を集中した。 膠着状態の中じっと緑のソレと見詰め合った。 また恐怖は感じなくなっていた。 十秒か、一分か、五分か 二匹にとってとても長くて短い時間が流れ、ついに膠着が解かれた。 先に動いたのは緑のソレだった。 まりさはその飛ぶ勢い、方向を見て勝利を確信した。 「ゆっ!」 それを着地地点をそこから予測してそれ以上の高さでまりさは緑のソレの着地地点と思しき場所にとんだ。 箱の中のこの狭さでは一度跳んでしまえば殆ど方向転換する余地は無い。 落ちる速度を考えればもう一度ジャンプするより早くまりさの体が緑のソレを押しつぶすのは必定。 相手の後の先を突くまりさの完璧な勝利への作戦がそこにあった。 「ゆっくりつぶれてね!」 勝利を確信して飛んだ先にあったのは漆黒の三角形。 「ゆ!?」 さっき落としたまりさの帽子がその先にあった。 緑のソレはその頂点に足をつけると間髪居れずに方向転換して別の場所へと滑空していった。 足場さえあれば方向転換は容易である。 体の軽い緑のソレにとって帽子のとんがりは足場にするのに充分な強度を持っていた。 その時点で踏み潰すには若干まりさは高く跳びすぎていた。 まりさは再び自分の宝物である帽子に裏切られて泣きそうに顔を歪めながら呻いた。 「そ、そんな」 そして緑のソレを超える高さで限界まで飛び上がったまりさが着地した先にあったもの、それは 「ゆびゅぇええええええ!?」 着地の衝撃に耐え切れず傷つけられ抑えるものの無くなった眼窩から噴出す餡子と目玉だった。 「ゆぎいいいいいいいい!!!」 痛みと勝利の確信を打ち砕かれたことで狂いそうになりながらまりさは目を押さえようとした。 しかしまぶたはもはや用を成さないほどボロボロで余計に痛み、狂ったように身をよじるだけである。 「ゆっ?!どこにいったの!?」 痛みに狂いながらもはっとまりさは緑のソレが完全に視界から消えたことに気がついた。 「ゆっ!?ゆっ!?ゆっ!?ゆっ!?」 必死に相手を視界に捕捉しようとまりは辺りを見回した。 特に失った左の視界を補うよう右目を必死に左へ、左へと向けながら。 だから、右から襲い掛かる緑の鎌にギリギリまで気がつくことは無かった。 「……ぁ」 ぎょろりとした瞳、逆三角形の緑の頭 それがまりさがこの世で見た最後のものになった。 「や゛びゅぉお゛おお゛お゛お゛お゛おお゛お゛おおおお゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あああ゛ああ゛あ!?」 痛みと悪寒と恐怖と暗闇に襲われてまりさは喉がはちきれそうになるほど悲鳴をあげた。 「や、べえ!ゆっぐ!ゆっぐぢぢでぇ!」 まりさの命乞いなど意にも介さずに、緑のソレは黙々とまりさの命を奪う作業を継続した。 まりさがいくら抵抗しようとも視界を完全に奪われたまりさに勝ち目はなかった。 次々と食い千切られ中の餡子を垂れ流す皮、引きちぎられ咀嚼される髪、頭を突っ込まれて中身を舐められていく眼窩 まりさを狂い死にそうになるくらい痛めつけるには充分すぎる蹂躙行為であった。 「ぁ…ぁ…ァ…ゅ…ゅっく…ぃ…」 そんな痛みと恐怖に苛まれた暗闇の中で、死を恐怖しながらもどこかまりさは晴れやかであった。 最初に緑のソレに殺されかけた時とはまったく別の感情がまりさの中に芽生えていた。 「ぉね…ぇさ…」 まりさは暗闇の中で彼女のことを想っていた。 自分をゆっくりさせてくれた彼女のことを。 彼女と出会えて、ゆっくりできたことを考えれば思っていたよりもずっと悔いは無かった。 彼女の期待に応えられなかったことだけが残念だったが、それでも自分は全力を尽くした。 そのことにまりさは悔いは無かった。 まりさをゆっくりさせてくれた彼女の期待を受けて戦えた一生にまりさは満足していた。 「やった…やった…!やったぁ!やったよ!あはは!やった!」 『ゆ…?や…った…?』 その時、暗闇の中のまりさに確かに彼女の声が聞こえてきた。 まりさはその言葉の意味を理解するのに長い時間を要した。 彼女が発する言葉はきっとまりさが負けたことによる悲しみか、失望か、怒りか そのいずれかの言葉を発するものだと信じきっていたからだ。 だから何故彼女がやった、と歓声をあげるのかまりさにはわからなかった。 「遂にやったよ!勝った!一対一でゆっくりに蟷螂が勝ったんだ!」 喜び勇むその声を聞くまりさにそっと彼女と思しき手が触れた。 そして彼女は蟷螂と呼ばれた緑のソレをそっとまりさから引き離した。 『ゆ・・・?あ、ありがとうおねえさん!ゆっくりしていってね!』 まりさはそれまでの彼女の言葉はひとまず忘れて助けてもらえたことを喋る余力が無いので心の中で感謝した。 「この美しさの欠片も無い憎たらしい饅頭頭に私の可愛い蟲達が負けてなんど苦渋を舐めたことかわからない」 『!? どおぢでぞんなごどいうのおおおおおお!?ま゛り゛ざはがわいいよおおおおお! ぞれにま゛り゛ざはお゛ね゛えざんのだめ゛にがんばっだん゛だよ゛お゛おおおお!?』 まりさは暗闇の中で突然自分を罵倒する彼女の言葉を、信じられないと悲鳴を上げた。 「でもそんな苦労も遂に報われるのよ あなたの子孫がどんどん増えて、この幻想郷を覆えばゆっくりより強い蟷螂が幻想郷の蟷螂になる! そんな蟲たちがもっと増えればゆっくりに怯えて暮らす必要も この幻想郷で、生態系の中で下に付くことも無い! 私の可愛い蟲達こそがゆっくりの捕食者となるのよ!」 しかし彼女の言葉はただひたすらにまりさを倒した蟷螂に対して向けられた。 『なにを…なにをいってるの…!?』 まりさには彼女が何故そんな恐ろしいことを言っているのかわからなかった。 彼女はまりさの勝利を願ってあの恐ろしい者達と戦わせ、応援していたはずなのだ。 なのに何故相手の勝利を喜び、笑い声を上げているのかわからなかった。 「ここでゆっくりを相手にした淘汰と 生き残った蟲同士での交配を繰り返して 私の可愛い蟲達はどんどん強くなってきてる この調子で行けばそのうち他の蟲達の中にもゆっくりより強い蟲が現れてくる! そしてその子達が繁殖すれば ぽっと出の新参の癖に幻想郷の中で私達より大きな顔してる あのゆっくり達より強くなれる!」 「そりゃあ世の中弱肉強食なんだから、私達蟲が弱いならゆっくりに食べられても仕方ない だったらゆっくりより強くなってやる! そう思って、みんなとここまで頑張ってきたのが遂に報われる!」 彼女が力強く放った言葉がまりさの耳に木霊する。 「ずっとこの日が来ると信じてたよ、私の可愛いあなた達 妖怪の私が手を出したら意味が無いから、一生懸命応援してたけどその甲斐があったわ!」 繰り返される蟲達への賛辞。 『あ…あ…』 ここまで話されればもうまりさにも理解できた。 彼女の気持ちは、一片たりともまりさになど向いていなかったのだ。 事情はよくわからない、だが少なくともまりさは彼女達がゆっくりに勝つための訓練道具でしかなかった。 戦いの最中で、彼女から降り注いでいると確かに感じたあの強い視線、声、想いは 全てまりさの相手の蟲達に注がれていた。 ならば、まりさの感じたゆっくりとはなんだったのか。 まりさは孤独に苛まれ続けてゆっくりできずに生きてきて 彼女と心を通わせることで初めてゆっくりできたと思った。 ならば本当は彼女と心が通じていなかったのなら まりさの想いがすべて独りよがりで、未だに孤独の中にいたのならば ゆっくりしたと思ってきたものは全て嘘のゆっくりだったのだ。 少なくともまりさはそう確信した。 例えそれまで感じたゆっくりが本当だったとしても 今ではそのゆっくりは嘘偽りとしかまりさにしか映らない。 まりさはゆっくりするということを誰からも学べなかったのだから。 彼女を中心に形作られていたまりさのアイデンティティは今この時崩壊した。 「今日は祝賀会ね、みんなを集めてあのゆっくりをたべるわよ!」 『や、やめてね…いや…いや…』 まりさの願いも空しく、何十、何百という羽音がまりさの耳に飛び込んだ。 『やべでええええええええ!』 ギチギチという音で蟲達が顎を蠢かせて獲物を見て舌なめずりをしているのがわかった。 『いやいやいやいやいやいやいやいやいやあああああああああああああああ! ま゛り゛さ゛は゛まだいちどもゆ゛っぐぢぢでな゛いの゛お゛お゛おおお!! ゆ゛っぐりぢないでぢぬ゛の゛なん゛て゛い゛や゛ああああああああああああああ!!! や゛べぅ゛う゛ぁ゛あ゛あ゛あ!!ごないで!ごないでむ゛じざんだぢ!!ごないでえええ!! お゛ね゛えざん!お゛ね゛えざんだずげで!いっじょにゆっぎりぢでええええええ! ゆ゛っぐりぃ!ゆ゛っぐりぃ!!どぼぢでま゛り゛ざはゆ゛っぐりでぎないのおおおお!? ほ゛ん゛と゛のゆ゛っぐりっでな゛んだの!?ゆ゛っぐり!ゆ゛っぐりじでいっでね! ゆ゛っぐりじでいっでね!?ゆ゛っぐりっでな゛に゛!?ゆ゛っぐりっでどん゛な゛ごどなの?! だれ゛でぼい゛いがらま゛り゛ざにゆっぐり゛を゛おぢえでよ!ゆ゛っぐり゛!ゆ゛っぐり゛ぃ! ゆ゛っく゛り゛ち゛た゛い゛!ゆ゛っく゛り゛ち゛た゛い゛ゆ゛っぐりぃ!ゆ゛っぐり゛ぃぃい゛!?』 まりさの心に瞬く間に後悔の念があふれ出した。 あと少しで触れられると思った、触れられたと信じたゆっくりを全て否定され ゆっくりを求めるまりさの想いはぐちゃぐちゃになって暴走し、生きてゆっくりしたいという強い渇望となった。 だがもはや喋ることのできないまりさの想いが誰かに届くことは無い。 無常にもまりさの体に蟲達が一斉に群がった。 『ま゛り゛さ゛も゛ゆ゛っ く゛り゛し゛て゛み゛た゛か゛っ た゛よ゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛』 ――――――……・・・ ある時から、ゆっくりの間でこんな噂が広まった。 『魔法の森の奥深くに おいしい花が美しく咲き乱れ 太陽は燦燦と降り注ぎ 小川はその光を照り返してやさしくせせらぐ 緑に溢れ夜もやさしい空気が安らかな眠りに誘う そこには争う者はおらず誰であろうともゆっくりできる そんなゆっくりプレイスがあるという その場所の名は 何度夜が来てもずっとゆっくりしていられる という意味を込めて 永夜緩居(えいやゆるい) と呼ばれていた』 この物語は永夜緩居を目指したゆっくりと蟲達の物語である。 永夜緩居― 第四話[ゆっくり]
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/1690.html
※汚いです!!お下品です!!スッカスカです!! こんにゃく 「うわぁ・・・ねーわ、これわ・・・」 便所で用を足しながら男は漏らす。男の尻からは茶色く染まった糸コンニャクがプルプルと震えていた。 「すき焼きなんか久しぶりに食ったからなぁ、普段ろくなもん食ってないからかね・・・・・んほおぉぉ!!!」 掴んだコンニャクを引き抜くと、男の口からはキモイ声が漏れた。 「あぁー、気色悪ぅ・・・何かまだケツに違和感あるわ・・・」 手を洗いながら愚痴る男はあることを思いつく。 そういやゆっくりって基本排泄しないけど、石や砂食うと消化できなくて餡子が砂利になるって聞いた事あったけか。 人間で消化できねーんだから、コンニャク食わせまくると甘いコンニャクになるんかね・・・。 ん?これってカロリー気にするくせに、アホみたいに食いまくるスイーツ(笑)相手に馬鹿売れじゃね?あれ、俺天才? 寝起きの脳は突拍子も無いことを思いつくから恐ろしい。男は一攫千金を夢見て実験を開始した。 「流石にゆっくりでも味気ないコンニャクは大量に食えんだろうからな。」 そういって男は前日のすき焼きの残り汁で甘辛く糸コンニャクを煮詰めていく。これに卵を落として、熱々の白飯にかけて食うのが男の ジャスティス!!だが、この世紀のゆっくりスイーツ(笑)計画の成功の暁には、すき焼きだって食べ放題!!目先の欲に捕らわれるな どは馬鹿のすることなのだ。そうして男は大量の煮込みコンニャクと、甘さを増すためのオレンジジュースを持って家を後にした。 「そこのけ、そこのけ、お馬が通る~・・・お、饅頭めっけ。ヘイ!ゆっくりしようぜベイベー?」 「ゆ!!ゆっくりしていってね!!」 あからさまに不審な様子の男に笑顔を返すれいむ。良い子は知らない人とやたら絡んじゃダメだぞ!! 「あのさ、最近お兄さん料理に凝っててさ。よければ試食してくれる人探してたんだけど食べてくれないかい?」 「ゆふふん!!れいむのしたは きびしいよ!!ゆっくり しんぎしてあげるから はやくよういしてね!!」 「へいへいどーも。じゃあ口開けてくり。」 「あーーー・・・・・っじゅじゅじゅじゅじゅううぅぅ!!!??」 あ、冷めてるかもと思ったけどやっぱ熱かったか。流石コンニャク、油断ならねぇな。 必死に吐き出そうとするれいむの口を押さえて、何とかたぎるコンニャクを飲み込ませる。 凶悪なコンニャクを腹に納めたことを確認すると手を離してやる、れいむはゴジラのように口から湯気を吹きだしている。 あー・・・ガキの頃の冬に寺子屋行く時にそんなんやってたっけか、そんな呑気な男と対照的にれいむは真っ赤になり限界も近い。 「みじゅ!!みじゅちょうだいいいぃぃぃ!!!!!!」 「あぁ、ジュースならあるぞ。」 そう言って用意していたオレンジジュースを注いでやる。 トポポポポポ・・・・・ごーく、ごーく・・・しあわせ~♪ 涙を流しながらそう言うれいむの顔は、見たこと無いほどの幸福感を纏っていた。あらウザい。 「ゆげっふぅ・・・いきなりひどいことする じじいはしねぇ!!!」 「落ち着いたと思ったらそれかい。本当にれいむは辛口なんだね。」 「ゆがああぁぁぁ!!!そういうもんだいじゃないいぃぃ!!!」 「残さず食っといてそこまで言うとは・・・お前は雄山先生か。」 フーフーと荒い息を吐く饅頭を軽くいなす。餡子脳なんてまじめに相手にするだけ損だってもんだ。 しばらくキーキャーと騒いでいたれいむであったが、ふと静かになったと思うと急にそわそわしはじめた。 「ゆぐぅ・・・なんだかムズムズしてきたよ・・・」 「パンツマンかおめーは。まぁ、あんだけ飲み食いすりゃ出るもんもあるわな。俺は気にせんからそこらで済ましちまえ。」 「ゆうぅ、いわれなくてもそうするよ!えっちなじじいはこっちみないでね!!」 そう言って近くにあった木に向かっていくれいむ。饅頭の羞恥心なんざ理解できんね、そんなことを思った矢先 「ち~い~♪ち~い~♪しあわっへあああああぁぁぁぁぁぁぁ!!!???」 「あぁん?どうしたよいったいい”っ!!??」 「れいむの!!れいむのあそこから なんがででる”うううぅぅー!!!」 男が目を向けると、そこには顎下から大量の糸コンニャクの束をブラブラさせるれいむの姿が!! 餡子汁で黒茶色く染まり、ねちゃねちゃと音と糸を引くそれはまるでトイレのあいつの生き写しである。 糸コンニャクは男の予想に反し、れいむの体に溶け込む事無く排泄口より尿と一緒に流れ出てきたのだ。 「いやあああああぁぁぁぁぁ!!!ごれぬいでえええええぇぇぇぇぇ!!!!!!」 「どわあああああぁぁぁぁ!!!??ちょ!!!おま!!?こっち来んなあぁぁっ!!!」 でゅるでゅると顎下から糸コンを垂らし、激しく汁を飛ばしながら体を揺さぶる姿はもはや18禁ものである。 「えーんがちょ!!えーんがちょ!!お前は森へ帰れ!!ゴーホーム!!!!!」 「ひどいっ!?なんでぞんなごどい”う”の”おおおぉぉぉぉ!!!!???」 「るせぇ!!去らんと言うなら人類のために即刻叩き潰したらぁぁ!!!」 「ゆうううぅぅぅぅ!!!ゆっくりできないいいいぃぃぃぃ!!!!!」 そう言い残すと、泣きながられいむは森へと帰っていった。その後にナメクジのごとく黒い糸を残して・・・。 「ふぅ・・・。まさかスイーツ(笑)で一儲けのはずがあんなクリーチャーを生み出してしまうとは・・・ 科学には危険がつき物なんだな・・・あな恐ろしや・・・。」 そう言うと男は力なく歩き出した。素直にすき焼き卵丼食ってりゃ良かったよ!!ちくしょう!!! 一方れいむは・・・ 「ぎゃあああああああああぁぁぁぁ!!!!!ごっちごないでえええええぇぇぇぇ!!!!!」 「ぎもい!!!おもにかおがぎもいいいぃぃぃ!!!」 「ゆ”わ”あ”あ”ああああぁぁぁ!!!!!だれだどっでよ”お”お”おおおおぉぉぉぉぉ!!!!!」 どうにかコンニャクを抜いてもらおうとするも、仲間のゆっくりは気味悪がって皆逃げ出してしまう。 かといって口の下など咥えられるはずもなく、自分の力ではどうすることも出来ない。 れいむは一人、孤独にコンニャクを揺すり続けるのであった。 終われ 作者・ムクドリ( ゚д゚ )の人
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/1455.html
「ふたば系ゆっくりいじめ 691 おうち宣言!/コメントログ」 おいぃ、二階から入ってこれた説明が無いぞ…意味も無く無駄な設定を蛇足されると気持ち悪いんですがねぇ? -- 2010-04-12 00 57 20 とてもゆっくりできたよ! 二階に現れるという所は ゆっくりはどこからともなく沸くという設定が生かされてるね! -- 2010-04-27 13 26 41 蔵書、パソコン、窓ガラス…オレ…こんな被害にあったら泣くわ… -- 2010-06-25 17 17 26 やっぱりゴミはゴミだな -- 2010-06-28 00 50 36 てんけてきてきなゲスゆっくり親子は制裁あるのみだね -- 2010-06-28 17 32 22 本体より、どこから来たのか分からないほうが怖いってあるよな。ゴキブリとか。 -- 2010-06-28 21 48 19 最後こええよ、、、、 -- 2010-07-25 23 38 21 ユックリハソノヘンカラハエテクルンダヨ!! -- 2010-07-25 23 57 49 王道はやっぱりゆっくりできるな びーりびーりしたいよ! -- 2010-07-27 21 31 06 うーぱっく -- 2010-08-23 21 30 18 チャッカマン最高 作者さんgj -- 2010-09-26 23 02 02 これだけの被害が出たなら俺は、こいつらに最大級の苦痛を与える -- 2010-09-30 23 22 07 何故二階に入ってこれたのか…怖いよ(;; 典型的な虐待だねー。被害が泣けるけど -- 2010-10-25 22 20 14 ゆっくり被害専門の保険とかあったら繁盛するかも -- 2011-01-04 18 34 20 最後怖い…… -- 2011-05-27 13 46 08 甘いよお兄さん! れいむは自分に危害が加えられていないならあっさり復活するよ!! 逃がすならぺにまむ潰し、足焼き、両目抉りくらいはしておかないと まあでも2階から放り捨てたら爆ぜるかなw やっぱり先人が残した英知の結晶であるテンプレ展開はゆっくり出来るね! 加えて作者様の文が上手でとても読み易く大変ゆっくりできました -- 2011-06-19 09 54 01 チャッカマン良かったwあとまりさの口に入った奴はもっとジワジワと絶望させながらやって欲しかったな。まりさの頬を切り取ってまる見えの状態にするとか。 -- 2011-06-19 17 47 12 二階にも現れるとか本当に常識外な奴らだなw -- 2011-06-23 13 15 57 二階のベランダへ、うーぱっくできたんじゃねーの -- 2011-11-20 05 52 58 ゆっくりウザすぎwww 口の中に入って勝ち誇った気分の赤まりさが死んだ時が一番清々したわ(≧∇≦)? -- 2011-11-24 23 04 52 本棚どころかPCまでやられてるのに余裕あるな鬼意惨w 俺なら虐待する間もなく皆殺しにしてしまって後悔しただろうな・・・ -- 2012-03-25 20 23 56 うぜーなwwゆっくり潰したくなるわな。 ゆうかにゃん欲しいよおおおおおお -- 2012-05-05 10 25 40 最後が怖いな、性格が違うが何かポクテを思い出す -- 2012-06-17 23 57 10 久しぶりのシンプルなSSですな定番だけあってやっぱ面白い -- 2012-07-24 17 53 24 ちっ・・・れいむめ・・・うまく生き延びたな -- 2012-08-22 01 55 14 よし、お前ら死ね -- 2012-12-24 00 10 50 本とPCは俺の命 -- 2013-03-02 17 37 06 ミキサーええなあ。でもやっぱりおうち宣言する奴は徹底的に制裁すべきかと。 -- 2013-06-25 01 38 33 最後が怖い… だがそれがいい -- 2013-08-12 14 46 00 最後少しホラー... -- 2013-08-19 22 06 39 被害の割に虐待があっさりしてるな、お兄さん優しすぎ -- 2013-08-20 02 38 06 マジで面白かった。ゆっくりを虐殺したいと思う。 -- 2013-10-14 19 27 53 ゆっくりが発売されたらお知らせして -- 2013-10-14 19 30 49 「よし、お前ら死ね」とコメした奴へ、「お前が死ね」 -- 2013-12-31 01 00 29 いいね! -- 2014-02-15 19 27 41 良ゆっくりは可愛いし頭良いし、純粋ゆっくり(赤ゆ)は教えれば大丈夫だけど ゲス、確信犯ゆっくりは本当にゆっくりできないね。 -- 2014-05-11 10 05 44 自分がやった事を理解させてじっくり反省させてから殺せよ。もちろん赤ゆもな。 -- 2014-10-17 23 08 50 自分がやった事を理解させてじっくり反省させてから殺せよ。もちろん赤ゆもな。 -- 2014-10-17 23 09 42 むかしどこかで隣の部屋のやつが嫌からせでゆっくりを侵入させるSSみたわ -- 2015-01-31 11 32 58 ゆっくりの癖に調子にのるからだってのミキサーは凄かったな笑 -- 2016-08-18 22 48 06 れいむ「にんげんさんのぱそこんさんをこわしたげすはしねえええええええ」 糞家族「どうしてそんなこというのおおおお」 数時間後 糞家族はバラバラにされました よかったね -- 2017-04-01 17 30 19 ミキサー・・・脳や内臓まみれ、血みどろの小麦粉・・・人間だったらと想像してみ -- 2017-07-05 12 33 58 このお兄さん優しいね 懐の深さに憧れちゃうなぁ -- 2017-11-11 05 54 21 飼いレミリャ うー!お兄さんの物を壊すゲスゆっくりは食われるんだどー! ゲス一同 どぼぢでぞんなごどいうのぉーーーーーーーーーーーーーーーー????????!! ゲス一同は仲良く食われましたとさ♪お終い☆ -- 2018-07-27 18 22 50
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/1310.html
ゆっくり魔理沙のお食事タイム 「ゆっくりしていってね!」 腕の中で憎たらしく叫ぶ土饅頭。説明は不要だろうが、最近幻想郷に現れた摩訶不思議な生き物?ゆっくりだ。 今日はこの子を可愛がってあげよう、そうアリスは思った。 決して魔理沙に約束を反故にされたことへの八つ当たりではない、決してない。 「おねーさん!」 ゆっくりが、アリスが肘にかけた籠の中身を見ながら聞く。 「このきのこたべてゆっくりしたい!」 それを聞いて嬉しそうに笑うアリス。 「ちょっと待ってね。」 「どうして!いますぐゆっくりたべたい!おねえさんのいじわる!」 腕の中で飛び跳ねようとするゆっくり。しかしアリスがしっかり抱きかかえているので、すこし身動きできた程度だった。 「今すぐ食べてもいいけど、私の家の周りには野良猫が集まっているの。ここでゆっくり食べたらあなたが餌になっちゃうのよ?」 その言葉を聞いて、泣き出す魔理沙。危険を理解できるほどの知能はあるらしい。 「い゛や゛だぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛!!だべら゛れ゛だら゛ゆ゛っぐり゛でぎな゛い゛い゛!!」 「でしょう?だから、私の家でゆっくりしましょ?おいしいきのこ料理も出してあげる」 現金にも一瞬で泣き止むゆっくり。涙は出し入れ自由のようだ。 「きのこ!ゆっくりできる!」 そんなゆっくり魔理沙を見て、アリスは黒めの笑顔を浮かべる。 家の周りに住み着いた猫に、ゆっくりはおびえなかった。 アリスに守られていると言う安心感だろう。そのアリスが、自分に何をしようとしているのか知っていたら安心などできなかったはずだ。 だが、悲しいかなゆっくりにそんな知能はない。考えが甘いのだ。…餡子だけに。 ちなみに、籠に入っているきのこはベニテングダケと言った。 「ゆっくり!ゆっくり!」 アリスの家の中。上海とゆっくりするゆっくりの姿があった。アリスは今、ゆっくりのための料理を作っている。 「ゆっくりできるよー!」 机の上で飛び跳ねるゆっくり。少し埃っぽいが、暖炉の火は暖かいし、何よりこれからおいしいきのこ料理が食べられるとあって上機嫌だ。 棚の上にある意味深なガラスケースも目に入らない。今、ゆっくりはゆっくり人生の有頂天に居た。 お待たせ、とアリスがほかほか湯気の上がるお皿を持って現れた。 「ゆっくりたべるよー!!!」 それまで以上に高く飛び跳ねる。その振動でテーブルの花瓶が落ちる。しかし、ゆっくりも、そして、なぜかアリスも気にしなかった。 テーブルの上に銀の皿を置き、イスに腰掛ける。そしてゆっくりを促した。 「さあ、ゆっくりお食べ。」 その言葉を待つまでもなく、一心不乱に皿の上の料理を食べ続けているゆっくり。 汚らしい犬食いで、手縫いと思しきレースのテーブルクロスにも食べかすが飛び散る。 にもかかわらず、嫌な顔もせず、笑顔で眺めるアリス。アリスの顔に付いた食べかすをふき取る上海。 「ゆ!ゆ!ゆっくりたべるよ、おいしいよー!」 山と盛られていたきのこ料理が、ものの5分と経たずになくなる。 「おいしかったよ、おねえさん!ありがとう!」 「いいえ、どういたしまして。もっとゆっくりしていってね。」 変わらず笑顔のアリス。 「おねえさんもゆっくりしようよ!」 アリスがきのこ料理に口をつけなかったことにまったく疑問を持たないゆっくり。だって⑨以下だから。 上海や蓬莱とゆっくりするゆっくり。 アリスは時計を見て言った、そろそろね、と。 「ゆ?おねえさんいっしょにゆっくりするの?」 おもむろに立ち上がったアリスを見ながら、嬉しそうに言う。 しかしアリスはそんなゆっくりに向かって言う。 「残念だけど、あなたとはゆっくり出来ないわ」 なにか言いかけたゆっくりをさえぎって、アリスはまくし立てる。 「あなたがいけないのよ、魔理沙と同じ顔してるから! 今日は一緒に魔道書読もうって言ったのに、『フランと遊ぶから』ですって!? 私なんかどうでもいいって言うの?!せっかく昨日遅くまで掃除して、きれいに見えるように服を選んだのに!」 そこまで言って、ゆっくりを睨みつける。 「あなたがた食べたのはね、ベニテングダケっていうきのこよ。これを食べて20分程経てば、ムスカリンっていう神経毒が…神経毒?」 ふと何かに気付いたようにゆっくりをもう一度見る。 「ゆ?」 アリスの話などまったく聞いていない、無神経そうな顔でこちらを見上げている。 うるさくしたらゆっくりできないよ、とでも言いたそうだ。 こんなのに神経なんかあるはずない。中身は餡子だ。 アリスは一つため息を吐くと、ゆっくり魔理沙の頭をムンズと掴み、窓の外へブン投げた。 「ゆ゛!?」 地面に叩きつけられるゆっくり。 幸いなことに、魔法の森の雑草がクッションになったようで、身体に傷一つついていなかった。 「ひどいよおねえさん!もっとゆっくりしたかったのに!」 非難の声を上げるゆっくり。 しかし、それは自分の死刑執行書にサインしたも同然だった。 猫たちがゆっくりの存在に、声で気付いたのだ。 自分の住処に帰ろうと、飛び跳ねはじめるゆっくり。そんなゆっくりに、猫が襲い掛かった。 「ゆ゛ーーーーー?!」 その悲鳴に引き寄せらて、猫たちがますます集まってくる。 「だずげでぇぇぇぇぇ?!」 ゆっくりの断末魔に答えるものは誰一人居なかった。 「これこれ、これが聞きたかったのよね」 にんまりと笑みを浮かべるアリスしか居なかった。 「恨むなら、魔理沙を恨みなさい…」 そういって、猫に食べられるゆっくりを、じっくり眺めた。 ちなみにその夜、アリスは猫のための解毒剤を作るために眠れなかったそうである。うっかりした結果がこれだよ!
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau2/pages/1472.html
さんさくめ ちょっと ちょうしこきすぎた あいかわらず だぶん だよ by おれまりさ とか よばれたひと 「あ~楽しィ~!マジAQN最高だぜ」 今日もハッピーターンをつまみながらビールを飲んで、某ゆっくりスレを見て1日の疲れを癒す。 そんな私はゆっくり愛好家。壁紙はゆっくり、勿論デスクトップを飾るのはゆっくりデスクトップアクセサリー なぜならゆっくりは特別な存在だからです。 デスクトップ画面には50匹を超えるゆっくりが縦横無尽に飛び跳ねている。 この為にCPUをセレロンからクアッドに変えたのは言うまでもない。 「あ~かぁいいよ~ゆっくり~!俺の大根もおろせる頬でスリスリしたいよ~~!」 悲しいかなこいつらは与えられた画像とルーチンでしか動く事できない デスクトップを見てニヤニヤしてる俺。親が見たら泣くね絶対、まだAV見てる方が救いがあるよねウン しばし至福のゆっくりタイムを満喫してると、辺りが一瞬真っ白い光に包まれに遅れてゴロゴロと言う音が外から響いていた 「結構近いな。落雷で俺のゆっくり画像が消えちまったら困るな。可愛いゆっくりちゃん、少しの間会えないけど我慢しててね」 そう言ってスタートボタンにポインタを合わせた瞬間であった ガラガラガッシャーーン!! 眩い閃光と共に耳をつんざく爆音が俺の部屋を襲った 同時に激しい衝撃で俺の体は吹っ飛ばされ壁に叩きつけられた 「うぉ…いってて、本当に落ちるとは…はっ俺のゆっくり1号カスタムは!?」 自慢のゆっくり専用PCを見やると本体は白煙を上げモニタは真っ暗な画面だけを映していた 「なん…だとっ!?」 何という事だ...給料の3か月分を費やして組み上げたゆっくり専用PCが!? 1年掛けて関連サイトやアップローダを暇さえあれば業務中でも探して集めた画像がッ!? 通勤中に思いついてにやけてしまう程の思いのたけを綴ったゆっくりとの妄想ライフSSががっ!? おきのどくですが ぼうけんのしょは きえてしまいました 3行の文が俺の中を渦巻いていた。 ゆっくりが居なくて何の人生を楽しめようか 目の前が真っ暗になり俺の人生も真っ暗にあんりかけたときであった ビッ ピーー 聞きなれた起動のビープ音がPCから聞こえた 「良かったPCは生きてる!」 後はデータが生きてるの確認するだけ OSのロゴが消えるとと何時もの乱雑なデスクトップ画面が映った 相変わらず暢気にゆっくり達が跳ねまわっている。よし問題ない 後はマイゆっくりフォルダを確認するだけだ。ポインタを置くと目を瞑って祈る思いでクリックする 「…。」 うっすら目を開けると白い背景にいくつものアイコンがいくつも見えた。 良く見ると虫食いの如く所々有る筈のフォルダが消えてる 「ま…PCが生きてるなら儲けものだな、ハハ…」 とりあえず飲み物をとって気を落ちつける事にした。もう流れちまった画像の事を考えると飲まないと涙が零れそうだからだ 「さてと…他の方は…ん?」 可笑しい…さっきまで有った筈のフォルダや画像のアイコンまでが消えている 「ま…まさかウィルス!?」 だがウィルスソフト反応してない。じゃあ一体なぜ?Why? 「ん…なんだこりゃ?」 何故かデスクトップアクセサリーのゆっくりれいむが妙な行動している。 AAでよく見るむーしゃむーしゃと物を咀嚼するアクション。 こんな動きしたか?徐にポインタを近づけてクリック するとれいむが口からアイコンを吐き出した。こ…これは!?タイトル名を見ると私的神画像の1つ!? 「れいむのしょくじをじゃましないでね!」 スピーカーから聞こえる筈のない物が聞こえた。 それだけではない他のゆっくり達を見るとデータにない筈の動きをしている 「これは一体?おまえはだれなんだ!?」 「れいむはれいむだよ。ばかなの?」 いや待て落ち着け……これは夢だ。夢でないとしたら幻覚だ。頬をつねろう 「あだだだだっ!?」 本物だ。じっくり観察してみるとデスクトップ上ではゆっくり達が思い思いに動いていた 数匹で歌を歌ってる者・追いかけっこをする者・フォルダのアイコンに顔を突っ込む者、絵やSSをみて想像するしかなかった光景が今ここに存在している 「フ…フハハハハハ!見ろ全国の『お兄さんども』よ!!俺はゆっくり愛好家達が誰もが羨む夢『ゆっくりと暮らす』をこの手に手に入れた」 「うるさいよ!しょくじちゅうなんだからゆっくりしずかにしててね!それとごはんがたりないからすぐもってきてね!」 「ああ・・・ハイハイゴハンね。ゴハン?お前ら電子データの癖に物が食えるわけないだろ」 「なにいってるの?おっきいおさらのなかにあるのがれいむのごはんだよ!」 よく見たら開いているマイゆっくりフォルダの中に多くのゆっくりが集っている。そいつら一様に何かを咀嚼している。ま…まさか!? 「こいつらファイルを食ってる!?」 何と気づいたらマイゆっくりフォルダの画像やテキストファイルの殆どが消失してる。こいつは不味い! 「ば・・・ばかたれ!今すぐ辞めろ!!」 「これはれいむがみつけたごはんだよ!ゆっくりできないおにいさんはきえてね!」 叫ぼうが一向にゆっくりはやめる気配がない。止めようにも画面の向こうの存在に干渉することなどできやしない。 「そうだ?さっきれいむに…」 フォルダでファイルをむさぼってる一匹のゆっくりをクリックする 「ゆ!?いたいよ!まりさをはなしてね」 ビンゴ!やっぱりそうだ。こいつらはデータなのでPCから操作で干渉できる 「おにーさんまりさをはなしてね!」 そのままドラグしてゴミ箱へドロップ 「ゆ゛ーーー!」 仲間の叫び声に気付いた他のゆっくり達が一斉に振り向く 「ゆっ!おにいさんまりさをかえしてね!」 「ここはれいむたちのおうちだよ!かってにいじらないでね!」 口々に非難の声をあげるれいむたち。 余りの事にこいつらの本質を忘れていた。 自分勝手で頼みもしないのに居着いてまるでそこの主の様に振舞う そして俺はお兄さん ならば成すべき事は一つ… 「おにいさんれいむをむししないで…むっぐ!こんなにごはんいらな゛っ」」 手始めにバックアップ済みの大容量データを放り込んであげた。 3GBもする御馳走を貰ったれいむは歓喜のあまり白目を剥いて気絶してしまようだ 「て゛い゛ふ゛ぅぅぅぅぅ!!」 れいむのつがいらしきまりさの口にはどっかで拾ったゆっくり.zip .exeとかいう何か怪しい香りのするファイルを御馳走させてあげた 「や"めでっ!?むーしゃむーしゃしあわせー♪」 「アレ何ともないのか?」 「ゆ…ゆっくゆっくゆっくりゆっくりゆっくりゆっくりゆっくりっくりっくりっくりっくりっくりっくりりりりりり」 「あ…やっぱりヤバいファイルだったか」 まりさは壊れた録音機の如く奇声を発しながら画面上を狂ったように走りまわる 今度は呆気にとられて動けない3匹のゆっくりを範囲指定して圧縮ソフトのアイコンに放り込んであげた するとデスクトップに3匹のゆっくりがいびつに融合した真四角なアイコンがあらわれたではありませんか 「き゛ほ゛「い゛や゛あ゛ぁぁ「は゛な゛れ゛て゛ぇぇぇぇ」ぁぁぁ」ち゛わ゛る゛い゛ぃぃ」 ゾクっとする様な不気味な声を立ててガタガタ動いている しかし本当の悪夢はこれからだ。ゆっくりデスクトップアクセサリの設定画面を起動してRemilaと名の付いたファイルを起動させる。 「うー?」 他のゆっくり達の顔が凍りつく。まさかれみりゃまで出てくるとは思いもしなかったろう 突如出現させられて戸惑っているれみりゃ。だが周囲を見回すと事態を把握したのかにっこりと笑う 「たべちゃうぞー!れみりあ うー!」 ようやく危機を悟り逃げ回る残りのゆっくり達。 「れ゛み゛り゛ゃ゛た゛ぁぁぁぁぁあぁ!!」 「い゛や゛た゛あ゛ち゛に゛た゛く゛な゛い゛ぃぃぃぃ」 半狂乱になって画面を逃げまどうゆっくりの様子は滑稽なものだった。 「ハハハハ!見ろ、人が…じゃなくてゆっくりがゴミの様だ!」 れみりゃに中身を食われてデリートされる物 画面端に逃れようとして将棋倒しになり押しつぶされる物 やけくそになったのか他の仲間を押し倒して性行為に及ぶ者 とにかく隠れようと自分からゴミ箱につっこむ者 宴は空が白むまで続いた。騒動が収まった頃にはデスクトップには数匹のゆっくりがポインタから逃げるように画面端で縮こまっている。 まだ続けたいところだが今日は出勤日、眠い目を擦り身支度を整え朝飯を取る。 今まで起こった事が夢のようだった。だけど現実なんだよこれが 出かけるので電源を消そうとPCの前に行く 「お゛ね゛か゛い゛で゛す゛ゆ゛っく゛り゛さ゛せ゛て゛く゛た゛さ゛い゛…」 その言葉を聞いて電源を切る手を止めた 「そうか帰ったらあそんであげるからそれまでゆっくりしていってね!」 俺は軽い足取りで家から出てゆく。何か聞こえた気がするけど気のせいだろう このSSに出てくる固有名称・団体名・商品名・企業名は実在の物とは無関係です このSSに感想を付ける